2022.01

江戸アケミが歌や音楽に託していた「緑の時代」というメッセージを追い求め、土に触れる暮らしのなかから芽生えた「生命平和」への願い。文 = 菊地 崇　text = Takashi kikuchi写真 = 宇宙大使☆スター　photo = Uchutaishi☆Starー 熊本ではいつ頃から暮らすようになったのですか。OTO　2009年くらいかな。当時は父が富山にいて介護が必要だったので、サヨコオトナラの旅〜富山〜熊本という3点生活という感じでした。熊本を拠点にして暮らしはじめたのは2012年になります。ー サヨコオトナラの旅が、都市から離れていく大きなきっかけになったのですか。OTO　サヨコオトナラは2004年にはじまったんだけど、ちょ...

自分の足でロクロを回し薪を使って焼く陶芸のスタイル。飾られるものではなく、日常で使われる焼き物という存在。文・写真 = 菊地 崇　text・photo = Takashi Kikuchiー バンジョーを弾くようになったきっかけから聞かせてください。Ｔ　高校1年のときがアメリカ建国200年の年でした。東京の高校に通っていましたから、学校の帰りにデパートでやっていた建国200年物産展とかアメリカンアート現代展のようなものを見て帰ってきたりしていたんです。雑誌『POPEYE』が創刊したのもその年。アメリカ文化に興味を持ってしまったんですね。それでいつかアメリカに行きたいと思うようになって。大学受験に失敗して、時間ができたからアルバイトをし...

　富士山の裾野の広大なエリアで、自然と音楽を楽しむキャンプインフェスとして2019年にスタートした「FUJI & SUN」。コロナ禍により2020年は中止。2021年はWITHコロナ時代のフェスの楽しみ方を模索しながらの開催となった。　そして今年も、参加するすべての人が楽しめる「ほどよい距離感」を重視して開催されることが発表された。広大な場所だからこそ可能なフィジカルディスタンス。そこにいるすべての人が、楽しめる場所だということを共有するソーシャルフィーリング。キャンプインフェスだからこそ、このふたつが実現できるのだろうし、FUJI & SUNは、それが叶えられる場所に他ならない。

60年代中盤のアメリカと70年代初頭のインドで体験したスピリチュアルな旅。自分という存在を追い求めた先にあったのが八ヶ岳での暮らしだった。文 ＝ 菊地 崇　text ＝ Takashi Kikuchi写真 ＝ 宇宙大使☆スター　photo ＝ Uchutaishi☆Star— おおえさんは1967年にニューヨークで行われた〈ビーイン〉を映像におさめ、映画『HEAD GAME』を作られました。そもそも、なぜアメリカに行こうと思ったのですか。おおえ　大学時代に彫刻を専攻していたのですが、当時のアメリカはアンディ・ウォーホールなどのアヴァンギャルド・アートが出てきた時代でした。そういうものに興味を持って、映画を作りたいと思うようになったん...