2025.04.21 04:34半世紀も続けられた感謝を伝える時間。【春一番(福岡嵐)】1971年にはじまった〈春一番〉。中断はあったものの、半世紀以上にわたって続いてきた関西のみならず日本を代表する野外コンサートが今年5月で幕を降ろす。昭和、平成、令和。〈春一番〉の主催であり支柱だった福岡風太の息子・福岡嵐が、その決断をくだした。文・写真 = 菊地 崇 text・photo = Takashi Kikuchiー嵐さんの〈春一番〉の最初の思い出はいつになるのですか。嵐 1995年に復活したときですね。そのときは中学1年で、母に連れられていったのが最初の思い出です。〈春一番〉は71年にはじまって79年にいったん終わっています。僕は82年生まれだから、70年代の〈春一番〉は生まれていなかったですから。70年代を知らない世代...NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE
2025.04.02 07:30【SYNCHRONICITY 麻生潤 × GREENROOM FESTIVAL釜萢直起】フェスの進化とフェス文化の定着。音楽の流行は、日本では20年周期でリバイバルするという説がある。20年の間には多様な音楽やアートが生まれ、数多くのアーティストたちがシーンに現れてきた。音楽やアートを核にするフェスシーンにおいても栄枯盛衰がつきまとう。2025年、ともに20年を迎える〈SYNCHRONICITY〉と〈GREENROOM〉。インディペンデントなスタンスのまま、変わらぬメッセージを掲げ、日本のフェスシーンを築いてきたふたつのフェスのオーガナイザー対談。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi 写真 = 須古 恵 photo = Meg Suko–––– 横浜の<グリーンルーム>と渋谷の<シンクロニシティ>。...NEWSFESTIVALINTERVIEW
2025.03.21 05:00【Neal Francis/Interview】アルバムとは違うライヴだけにしかない音楽の表現方法。2023年のフジロックで初来日したニール・フランシス。アラン・トゥーサンやドクタージョン、レオン・ラッセルなどの70年代サウンドを現代にアップデートさせた音楽で、アメリカで人気を集めているアーティストだ。3月に新作『Return To Zero』を発表。そのリリースツアーが3月からはじまり、4月にオーストラリアのバイロンベイ・フェスに出演した後、日本に単独ツアーとして初めてやってくる。ライブではよりグルーヴィーさが増す。アメリカのサイケデリック〜ジャムバンドの系譜にも位置しているアーティストだ。Q1:You say that Chicago is your hometown. What was your childhood like...NEWSINTERVIEW
2025.03.17 02:08【MAGICHOURインタビュー】淡路島のプチリゾートで魔法のようなフェス時間を。淡路島の海を望む東海岸に位置し、「淡路のプチリゾート」とも呼ばれている淡路夢舞台。ここで、キャンプインも可能なフェス「MAGICHOUR」が4月に初開催される。オーガナイズしているのは、兵庫で「ARIFUJI WEEKENDERS」や「ONE MUSIC CAMP」を主催し、関西での野外フェスシーンを構築してきたONE。この場所へのこだわり、初開催に向けた思いなどを聞いた。NEWSFESTIVALINTERVIEW
2025.02.20 00:00【Ziggy Albertsインタビュー】その時の素直な自分を映し出す音楽を作り続けること。2024年10月に開催されたドノヴァン・フランケンレイターの来日公演のオープニングとして初来日を果たしたジギー・アルバーツ。オーストラリア発のオーガニック感あふれるシンガー・ソングライターだ。18歳でストリートでライブをするようになってから10年あまり。7枚目のアルバムが2025年2月21日にリリースされる。–––– まず生まれからお聞きしたいんですけど、生まれたのはオーストラリアのどちらなのですか。 クイーンズランド州のサンシャインコーストです。病院などではなく、自宅出産でした。家の小さなバスタブで生まれたんです。–––– どういう子供時代だったのですか?サーフィンをやるとか、音楽が好きだったとか。 本当にオーストラリアではお...NEWSINTERVIEW
2025.02.13 04:30【Indus&Rocksインタビュー】20周年記念のワンマン@横浜に向けて。ギター&ボーカルの黒澤次郎 、ドラムスの 岩野真央 、ベースの太田敏明 の3人で、メンバーチェンジすることなく活動を続けてきたIndus&Rocksが活動20年を迎えた。その集大成となるワンマンライブが4月13日に横浜BAYHALLで開催される。昨年末には、活動20周年を記念したZINEも発行されている。日本全国の多種多様な場所でライブを重ね、人と音、人と人も繋げてきたバンド。20年とはどんな時間だったのか。Indus&Rocksの3人にインタビュー。NEWSINTERVIEW
2025.02.08 02:00【Sardine Headインタビュー】コミュニティのなかで構築〜継続されたきたライブ空間。2025年、活動25年を迎えるSardine Head。昨年末に12年ぶりとなるアルバムをリリースした。コロナ禍においても、自分たちのスタンスでライブを続けてきた4人。ジャム〜インプロビゼーションというシーンのなかにおいても、唯一無二の音楽を構築し、継続してきた。Sardine Head。長きにわたってバンドとして活動を継続させること、そして新作について聞いた。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 須古 恵 photo = Meg SukoNEWSINTERVIEW
2025.01.10 08:00【Kitty Livインタビュー】初のソロ作に込められた音。ロックンロールを奏でるファミリーバンド、キティ・デイジー&ルイス。末っ子であるキティ・リヴがソウルフルでファンキーなファースト・ソロアルバムをリリースしたのが24年夏。その直後にフジロックのステージに立った。そして年が明けた1月に初の日本ツアーが待っている。時間をかけて制作したというそのアルバムや家族からの影響などを聞いた。photo = Dean Chalkleytext = Sakana SoranoNEWSINTERVIEW
2024.12.02 01:02声で聞く詩と文字で読む詩。【ナナオサカキを語る Dialogue 2 - 向坂くじら × ikoma(胎動LABEL)】ナナオサカキの詩を読む。ナナオサカキの詩を聞く。自分の周りから宇宙へ。そしてまた自分のもとへ。 そんな旅に誘ってくれる詩への畏敬と拒否。ヒッピー的な生き方に疑いを持ってしまう世代の社会と自分の関係性。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 須古 恵 photo = Meg Sukoー まずふたりの出会いというか、関係を聞かせてください。ikoma 胎動LABELというレーベルを主宰していて、ポエトリー・リーディングなどのイベントを運営しています。彼女が大学生時代に、詩人として活動している場でたまたま出会って。自分のイベントに出てもらって。それから7〜8年くらいになるかな。くじら 自分の表現のはじまりは...NEWSINTERVIEWFEATURE
2024.11.25 01:00自由な詩が生まれる起因。【ナナオサカキを語る Dialogue 1 - 長沢哲夫(ナーガ) × いとうせいこう】10代の頃に新宿・風月堂でナナオサカキと出会い、 一緒に旅に出てもいた長沢哲夫。ナナオサカキの詩を、今も自身のライブで音源にのせて読むいとうせいこう。旅と詩とナナオサカキを巡るふたりの対談。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 北村勇祐 photo = Yusuke Kitamuraいとう ナナオサカキさんのことをお話していただく前に、まずはナーガ(長沢哲夫)さんのことをお聞きします。どちらの生まれですか。長沢 東京の新宿区です。早稲田大の近く。戦争中は岩手に疎開していましたが。いとう 岩手に疎開なさっていて、終戦後に東京に戻ってきた?長沢 小学校に入るので帰ってきたんです。6歳か7歳か。いとう ど...NEWSINTERVIEWFEATURE
2024.11.20 01:00民謡という手つかずの源泉。【田中克海 民謡クルセイダーズ】多くの人が耳にしたことがあり、口ずさめる「民謡」。多くの人の心に宿っている歌を、ラテン・リズムに融合させて21世紀に再生させる。唯一無二のシン民謡は、日本だけではなく世界に伝播されている。文 = 宙野さかな text = Sakana Sorano写真(ポートレート) = 須古 恵 photo(portrait) = Meg Sukoー 田中さんは、いつから福生の米軍ハウスにいるのですか。 20年くらいになります。はっぴいえんどとか聴いていましたが、音楽と福生がリンクしていなくて。当時は雰囲気がいい街って聞いて、遊びに来た。今と違って、もっと米軍ハウスが多かったんですよね。知人が米軍ハウスに住んでいて、入ってみたら「ここ、ヤバい」っ...NEWSINTERVIEWFEATURE
2024.10.25 00:00【Rickie-G × HOMERUN SOUND対談】DIGGIN’ UP THE ROOTSに込められた「街で受け継がれている文化の根っこ」。横浜ベイホールで開催される「DIGGIN’ UP THE ROOTS」。横浜〜神奈川に所以のあるミュージシャンがアーティストが集まり、横浜〜神奈川で培われてきたカルチャーを次世代にも繋げていこうというイベントだ。オーガナイザーのHOMERUN SOUNDとライブ出演するRickie-Gが、「DIGGIN’ UP THE ROOTS」への思いを語り合う。取材・構成 = 宙野さかな写真 = 林 大輔NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE