2023.03.02 01:42【結い市/結いのおと(野口純一)】ローカルな部分にこそ残されている町の個性。街中マルシェ・街中フェスという新しいスタイルで多くの人を集めている茨城県結城市。それぞれの町にある魅力をどう発信していくか。場作りを継続させることで波紋は広がっていった。文・写真 = 菊地 崇 text・photo = Takashi KikuchiNEWSFESTIVALINTERVIEW
2023.02.10 06:00自分を無価値と考えることからの卒業。【鎌仲ひとみ】長野県辰野町に移住したことで知ったメガソーラー建設の現実。地域住民にとってのプラスはなになのか。日本という社会から見えてくる原発やメガソーラーという経済システムから脱却するための一歩とは。文・写真 = 宙野さかなtext・photo = Sakana Soranoー 2020年に東京を離れ、長野県辰野町で暮らしていらっしゃいますが、この場所との出会いを教えてもらえませんか。鎌仲 神奈川県大和市になないろ畑という有機農園があるの。社会的な取り組みもいろいろやっているところで、そこで私の映画の上映をしてくれた。お金がないから野菜で払わせてくれと。それを了承したら、毎週野菜が送られてきた。いつまで続くのかと思っていたら、およそ1年も続いた...NEWSINTERVIEWFEATURE
2023.02.02 08:57【インスペクター・クルーゾ(The Inspector Cluzo)インタビュー】農業をすること感じ取った「地平線」に込めた自由と希望。2022年の朝霧JAM。ギターとドラムという最小編成のバンドで、ロック&ブルースを奏でてくれたインスペクター・クルーゾ(The Inspector Cluzo)。彼らはロッカーという顔を持つ一方、農家という二本のわらじを履いている。しかもその農法は、自家採種の手間と時間を要するものだ。ふたりにとっての、農業と音楽の関係性について聞いた。文 = 菊地 崇text = Takashi Kikuchi–––– ファーマーでもあるとお聞きしたんですけれども、ファーマーとミュージシャンのどちらをはじめにやられたのですか?ローラント 音楽活動のほうが古いよ。今はファーマーとしてが、自分たちの中では重要になっているかな。農業もやってミュージシャ...NEWSINTERVIEW
2023.01.25 06:00〈頂〉が示したバイオディーゼルの方向性。【小野晃義(頂)】フェスにおいても、できるだけ地球に負荷をかけない。自分たちができることから実践させていく。不要になった天ぷら油をフェスに持って来させる呼びかけは、日常の暮らしとフェスをオーガニックなつなぐ道しるべになったのかもしれない。文 = 菊地 崇text = Takashi KikuchiNEWSINTERVIEWFEATURE
2022.12.27 01:27自分たちでエネルギーを自給していくためのアイデア。【大塚尚幹(自エネ組)】原発事故によって目の当たりにした「お金の無価値感」。自分や家族だけではなく、日本という国がエネルギーを自給するためには、ローテクなアイデアを無理せずに継続させていく方法が真っ当な道なのかもしれない。文・写真 = 宙野さかなtext・photo = Sakana Soranoー 大塚さんが共同代表を務められている自エネ組はいつ立ち上がったのですか。大塚 福島原発事故があった翌年の春あたりに、自エネ組っていう名前をつけたのがはじまりです。自分たちで自給できることはしていきましょうと。その中心となる要素がエネルギーでした。できる限り独立電源で暮らしていこう。このメッセージは全国に広まっていきましたね。ー 自エネ組が関わったなかで、どのくら...NEWSINTERVIEWFEATURE
2022.12.01 05:42電気を作る人と使う人がつながる電気のコミュニケーション。【長島遼大(みんな電力)】毎日食べるものは「顔の見える生産者」から購入したい。そこには顔が見えることによる安心でつながれている。食べものだけではなく、電気も生産者を選びたい。地球に優しい電気を使いたい。そんなシンプルな思いがみんな電力のベーシックに存在している。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 須古 恵 photo = Meg SukoNEWSINTERVIEWFEATURE
2022.11.24 08:00全体を俯瞰するポジション。【小泉“P”克人】2022年夏の参議院議員選での山本太郎の街宣の後ろ側で、声を引き立たせるようなサウンドが流れている。それをライブで演奏していたのが小泉“P”克人だ。声のジャマにならずに、人を惹きつける音。ベーシストとしての長い経験から導き出された音だった。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 須古 恵 photo = Meg SukoNEWSINTERVIEW
2022.11.20 02:18【あのり拍子(井出辰之助)インタビュー】地域に受け継がれてきた伝統をつなぎ、地元へと還元していくための新しい祭り(フェス)。 2022年は数多くのフェスが開催された。その多くが、コロナ禍からの再生という大きなミッションを持っていたと言っていいだろう。新しいフェスも生まれ、開催される時期は以前よりもはるかに長くなっている。11月最後の週末に、三重県志摩市で初開催されるのが『あのり拍子 -anorhythm-』。このフェスを企画し、立ち上げたのがインフュージョンデザイン。インフュージョンデザインは、GREENROOMやTAICOCLUB、NEW ACOUSTIC CAMPなどの数々の野外フェスの制作に関わり、現在の野外フェスの一役をかってきた会社だ。FUJI & SUNでは主催にも名を連ねている。「たまたま志摩市にご縁ができたんですね。コロナ禍になり...NEWSFESTIVALINTERVIEW
2022.11.15 03:00都市で遊んだ視線で演出される森の時間。【DJ YO-GIN(大峰/WOODLAND BOTHY)】20代から続けてきたDJ。都市の夜を遊ぶことで培ってきたつながりと経験が、あきる野(五日市)の自然のなかで過ごすアイデアに生かされている。文・写真 = クリススカル text & photo = Sukaru Kurisu–– 今もDJとしても活動なさっています。 世田谷生まれで、10代の頃から渋谷で遊んでいました。90年代後半になって、19歳でクラブDJとしてスタートしたんです。–– 20年以上のキャリアがあるわけですね。いわばクラブDJとは大都市の夜を彩る。古民家宿の大峰、そしてグランピングのWOODLANDBOTHYがあるこの場所との出会いを教えてもらえませんか。 結婚した妻の実家の山なんです。古民家も義父が所有してい...NEWSINTERVIEWFEATURE
2022.11.14 01:00自然に学びながら、環境負荷の少ないエネルギーを供給するために。【東 光弘(市民エネルギーちば)】太陽光パネルを一定の間隔をあけて設置することで、作物に必要な日射を確保し、ひとつの土地での農業と発電事業を両立させるソーラーシェアリング。農業とエネルギーが抱える課題を、共存させることで軽減させていく智慧がここにある。文 = 菊地 崇 text = Takashi kikuchi写真 = 林 大輔 photo = Daisuke Hayashiー 自然エネルギーによる発電をしようと考えた、そもそものきっかけから教えていただけませんか。東 高校の頃はカメラマンになりたいと思っていたんですね。ロバート・キャパやユージン・スミスといった、リアルな戦争を伝える写真が好きでした。けれど大人になって、報道カメラマンになろうと思ったときには、自分...NEWSINTERVIEWFEATURE
2022.11.11 02:00都心からもっとも近い自然のなかでの文化復興。【髙水健(自然人村)】東京都内の武蔵野線五日市駅。この駅から歩くことができる場所にある限界集落=深沢。都市と自然の境界線にある場所と言っていいかもしれない。こぼれ落ちていきそうなエリアを、新しい感性で再生させるためのアクションが動きはじめている。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 宮寺 功 photo = Isao MiyaderaNEWSINTERVIEWFEATURE
2022.11.01 00:55都市から離れたことで得た進化。【三宅洋平】福島原発事故の後に向かった沖縄。そして参議院選挙を経て落ち着いた岡山の里山。地球の時間で暮らす日々のなかで生まれてきた音楽の所在。「人間の在り方」を問い続けている。文・写真 =菊地 崇text・photo = Takashi Kikuchi都市から自然へ。ー 岡山での暮らしは何年目になるのですか?洋平 2016年の冬だったから6年目になるのかな。ー 2016年夏は2度目の参議院選挙でしたよね。洋平 選挙が終わって、半年ぐらい東京にいて。衆議院の解散が近いと言われていて、その選挙にも出るつもりだった。けれどなかなか解散がない。スタッフも子持ちが多かったので、選挙に向けてのチームはバラしてお国帰りさせてくれって、(山本)太郎くんに話した...NEWSINTERVIEW