2025.01.10 08:00【Kitty Livインタビュー】初のソロ作に込められた音。ロックンロールを奏でるファミリーバンド、キティ・デイジー&ルイス。末っ子であるキティ・リヴがソウルフルでファンキーなファースト・ソロアルバムをリリースしたのが24年夏。その直後にフジロックのステージに立った。そして年が明けた1月に初の日本ツアーが待っている。時間をかけて制作したというそのアルバムや家族からの影響などを聞いた。photo = Dean Chalkleytext = Sakana SoranoNEWSINTERVIEW
2024.12.02 01:02声で聞く詩と文字で読む詩。【ナナオサカキを語る Dialogue 2 - 向坂くじら × ikoma(胎動LABEL)】ナナオサカキの詩を読む。ナナオサカキの詩を聞く。自分の周りから宇宙へ。そしてまた自分のもとへ。 そんな旅に誘ってくれる詩への畏敬と拒否。ヒッピー的な生き方に疑いを持ってしまう世代の社会と自分の関係性。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 須古 恵 photo = Meg Sukoー まずふたりの出会いというか、関係を聞かせてください。ikoma 胎動LABELというレーベルを主宰していて、ポエトリー・リーディングなどのイベントを運営しています。彼女が大学生時代に、詩人として活動している場でたまたま出会って。自分のイベントに出てもらって。それから7〜8年くらいになるかな。くじら 自分の表現のはじまりは...NEWSINTERVIEWFEATURE
2024.11.25 01:00自由な詩が生まれる起因。【ナナオサカキを語る Dialogue 1 - 長沢哲夫(ナーガ) × いとうせいこう】10代の頃に新宿・風月堂でナナオサカキと出会い、 一緒に旅に出てもいた長沢哲夫。ナナオサカキの詩を、今も自身のライブで音源にのせて読むいとうせいこう。旅と詩とナナオサカキを巡るふたりの対談。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 北村勇祐 photo = Yusuke Kitamuraいとう ナナオサカキさんのことをお話していただく前に、まずはナーガ(長沢哲夫)さんのことをお聞きします。どちらの生まれですか。長沢 東京の新宿区です。早稲田大の近く。戦争中は岩手に疎開していましたが。いとう 岩手に疎開なさっていて、終戦後に東京に戻ってきた?長沢 小学校に入るので帰ってきたんです。6歳か7歳か。いとう ど...NEWSINTERVIEWFEATURE
2024.11.20 01:00民謡という手つかずの源泉。【田中克海 民謡クルセイダーズ】多くの人が耳にしたことがあり、口ずさめる「民謡」。多くの人の心に宿っている歌を、ラテン・リズムに融合させて21世紀に再生させる。唯一無二のシン民謡は、日本だけではなく世界に伝播されている。文 = 宙野さかな text = Sakana Sorano写真(ポートレート) = 須古 恵 photo(portrait) = Meg Sukoー 田中さんは、いつから福生の米軍ハウスにいるのですか。 20年くらいになります。はっぴいえんどとか聴いていましたが、音楽と福生がリンクしていなくて。当時は雰囲気がいい街って聞いて、遊びに来た。今と違って、もっと米軍ハウスが多かったんですよね。知人が米軍ハウスに住んでいて、入ってみたら「ここ、ヤバい」っ...NEWSINTERVIEWFEATURE
2024.10.25 00:00【Rickie-G × HOMERUN SOUND対談】DIGGIN’ UP THE ROOTSに込められた「街で受け継がれている文化の根っこ」。横浜ベイホールで開催される「DIGGIN’ UP THE ROOTS」。横浜〜神奈川に所以のあるミュージシャンがアーティストが集まり、横浜〜神奈川で培われてきたカルチャーを次世代にも繋げていこうというイベントだ。オーガナイザーのHOMERUN SOUNDとライブ出演するRickie-Gが、「DIGGIN’ UP THE ROOTS」への思いを語り合う。取材・構成 = 宙野さかな写真 = 林 大輔NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE
2024.10.10 07:08【THE NEW MASTERSOUNDS(Eddie Roberts)/INTERVIEW】ソウルフルなグルーヴに満たされたバンドサウンド。デビュー25周年を迎えた世界最高峰のジャズ・ファンク・バンド、ニュー・マスターサウンズ(以下NMS)。99年にイギリス・リーズで結成。2000年代に入り、アメリカのジャムシーンでも人気を獲得していった。18作目となる新作『Old School』をリリース。その新作がセットリストに加えられたライブが早くも日本で実現する。世界中をツアーで回り、オーディエンスを熱狂の渦に導いてきた4人ならではの高速ファンクが、再び日本で展開される。NMSの中心人物であるギターのエディ・ロバーツにインタビュー。NEWSINTERVIEW
2024.10.10 00:25地球に刺さる男の新たな航海。【sasaru kozee】世界を旅する。その旅を記憶と記録に残るものとするために自らがプロデュースしたのが「SASARU」。Google Mapのピンをイメージして自分が大地に刺さる。その旅の様子はSNSで展開され、世界中に拡散されていった。写真(ポートレート) = 須古 恵 photo(portrait) = Meg Suko文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchiー 「地球に刺さる男」について聞かせてください。K ブレイクダンスをやっていたので、ブレイクダンスを通してヒップホップカルチャーに魅せられていったんですね。何も調べずにイメージだけで、「ブレイクダンスならニューヨークだろ」って思って。そして高校を卒業した年にニューヨークに行...NEWSINTERVIEWFEATURE
2024.09.18 03:30【Jah9/来日直前インタビュー】レゲエがもたらしてくれるポジティブな変化を共有する。2010年代後半に盛り上がってきたレゲエ・リヴァイヴァル・ムーヴメント。その最重要女性アーティストとして注目を集めているJAH9が、初来日を果たす。メッセージ性とスピリチュアル性に包まれたライブ。それはレゲエアーティストでありつつ、ウェルネスアドボケイト(健康提唱者)であり、カルチュラルアンバサダー(文化大使)という側面を持っているからに他ならない。来日直前のJah9にインタビュー。–– 出身はどちらですか。 生まれはジャマイカのモンテゴベイで、トレローニー地方のファルマスで幼少期の8年間を過ごしましたが、文化、アートそしてスピリチュアル面でもパワフルな中心地であるキングストンで育ちました。ジャマイカはレゲエの聖地なので、そこで生ま...NEWSINTERVIEW
2024.09.07 23:00【朝霧JAMS’ (堀内 潤/矢部剛史/石飛美郷/小野田麗斗)インタビュー】ボランティアの笑顔と活気がフェスの雰囲気を作り上げる。フェスを通して地元を盛り上げ、地元の魅力を伝えていきたい。そしてフェスをよりいいものにしたい。そんなまっすぐな思いが、朝霧JAMのオーガナイザーとボランティアチームを対等なものにしている。ー それぞれの朝霧JAMS’でポジションを教えていただけますか。堀内 現在、代表を務めさせてもらっています。代表になったのは2019年。2004年からコアスタッフとして活動しています。矢部 2代目の代表で、前の前の代表になります。「朝霧JAM」初年度に飲食で出店させてもらったんです。美郷さんから、「地元ですごいフェスがあるから参加しないか」って声をかけてもらって。ちょっとおもしろそうだなって軽いノリで出店を決めて。参加したら、ボランティアのみなさん...NEWSFESTIVALINTERVIEW
2024.09.05 06:42【森のこしかけインタビュー】フェスを持続させるためのワーカーズコープ設立。長野県飯綱高原でコロナ禍に立ち上がったフェスがある。今年3回目の開催となる「Mori no Koshikake Music & Art Festival」(森のこしかけ)だ。このフェスの開催を中軸に地域の振興や交流をはかることを目的にワーカーズコープ(労働者協同組合)が設立され、このワーカーズコープが2回目以降の主催となっている。おそらく日本初のワーカーズコープ主催による野外フェス。静岡の「頂」や福岡・糸島の「SUNSET LIVE」といった歴史と人気のある野外フェスが今年で終焉するのに対し、どうフェスを持続させていくのか。その方法のひとつとして、ワーカーズコープという存在に注目していいのかもしれない。NEWSFESTIVALINTERVIEW
2024.08.24 04:30大鹿村第二世代が受け取ったもの。【TAKERU/田村 至】都市を離れて自然の懐へ。そんな80年代の流れのなかで、理想郷として羨望の的となっていたのが長野県の大鹿村だった。マツリ・カルチャーの源流のひとつがここと言っても過言ではない。その大鹿村で育った第二世代のふたり。親世代から受け取ったものを自分たちの世代にどう調和させていくのか。文・写真 = 菊地崇 text・photo = Takashi Kikuchiー ふたりは長野県大鹿村で小さな頃を過ごしました。ふたりの親世代が、都市の経済圏からの脱出と自由を求めて大鹿村に移住したのが80年代でしたよね。イタル 大鹿にいたのは小学2年生から中学まで。そして高校を卒業してすぐに旅に出ちゃった。タケルとは10歳くらい違うんですよね。今は10歳の違い...NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE
2024.08.20 00:15「虹」に込められたビジョン。【Dr.A.SEVEN】60年代後半から続いている日本のカウンター・カルチャー。そこには多種多様な表現やメッセージも内包されていた。「虹」をコンセプトとした数々のマツリやイベントは、人を混ぜ込んで行く時間にもなった。そしてそこから新しい希望が生まれていった。文 = 菊地崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 林大輔 photo = Daisuke Hayashiー いわゆるマツリと呼ばれているものに、いつ頃から関わっていらっしゃるんですか。セブン ベトナム反戦運動や安保闘争の狭間で1969年にアメリカで〈ウッドストック〉が行われ、日本でも開放的なフェリーフェスが多発していた。日比谷野音で〈10円コンサート〉などが開催されてね。この〈10円...NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE