『かつて僕らは兄弟だった』ロビー・ロバートソンによってザ・バンドの衝撃的デビューから解散まで、今そのすべてが語られたドキュメンタリー。 母親はモホーク族のインディアンであるロビー・ロバートソン。その血がそうさせるのか、小さな頃から個性的なギターを弾いていたという。カナダのシックス・ネイションズ(イロコイ連邦)で育ったロビー・ロバートソンが、15歳でアメリカ南部のロニー・ホーキンスのバックバンドに加入したことからザ・バンドの歴史ははじまる。そのホークスでのリヴォン・ヘルムとの出会い。そしてボブ・ディランとのツアーを経てのウッドストックへのメンバーとの移住。そこで共同生活をしながら生まれたザ・バンドの名曲たち。そして解散ライブとなった76年の「ラスト・ワルツ」までを追ったドキュメンタリー映画だ。 ロビー・ロバートソン、リヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、リチャード・マニ...2020.11.20 02:40NEWSREVIEW
「もったいない」が導くサステナブルな未来のヒント。映画『もったいないキッチン』が全国でロードショー公開中。 「もったいない」。元々は仏教思想に由来する⾔葉で、ケニア出身の環境保護活動家ワンガリ・マータイが、「MOTTAINAI」を世界共通の合⾔葉として掲げたことで世界中から注目を浴びた。無駄をなくすだけでなく、命あるものへの畏敬の念が込められた日本独自の美しい⾔葉だ。 ヨーロッパを舞台にした映画『0円キッチン』から5年、映画監督ダーヴィド・グロスが次なる舞台に選んだのは世界トップクラスの食品ロス大国日本。その量は毎年643 万トンにものぼるという。キッチンカーで福島から鹿児島まで旅しながら、「もったいない」を合言葉にフードロス問題を解決するヒントを発見していく。 食のもったいないをなくすためには、次の5つが考えられるという。「1. 買っ...2020.08.19 01:49NEWSREVIEW
ライブの新しいクオリティを創造すること。ROVO @ライブフォレスト ウィズ・コロナにあって、ライブというカルチャーを止めないためには、どういう場づくりが必要なのだろうか。それをトライしているのが「ハイライフ八ヶ岳」や代々木公園での「アースガーデン」をオーガナイズしているアースガーデンだ。東京あきる市のキャンプ場を会場に、5月には無観客でのライブ配信を始動。6月中旬には入場数を70人に限定してライブが行われた。キャンプ場でのこのライブイベントのために名付けられたのが「ライブフォレスト」。そして7月11日に入場数を150人に拡大してROVOのワンマンライブが開催された。この日の「ライブフォレスト」には、地元の飲食の出店もあり、よりフェス感が増えていた。2020.08.18 02:38NEWSREVIEW
GRATEFUL DEAD 50 / FARE THEE WELLから5年。アメリカに刻まれてきたグレイトフル・デッドという道標。キャプテントリップと称され、サイケデリックカルチャーのアイコンでもあったジェリー・ガルシアが逝ってしまったのは1995年。長きにわたって、グレイトフル・デッドという名が封印されていたが、グレイトフル・デッド結成50年にあたる2015年、シカゴとカリフォルニアで5回のみリユニオンショー「 FARE THEE WELL」が開催された。懐かしむための再結成ではなく、現在進行形のカウンターカルチャーを体現する。そのために全世界からデッドヘッズがシカゴに集結した。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 林 大輔 photo = Daisuke Hayashi2020.07.03 01:59NEWSFESTIVALREVIEW
未来を照らす、希望の光を灯す場所【APPI JAZZY SPORT 2020レポート】「どこまでも純粋に、本能のままに、その瞬間を楽しむこと」は、人生を豊かにするための重要なエッセンスだ。そしてその感覚を身体レベルで呼び起こしてくれるのが、音楽とスポーツではないだろうか。 音楽とスポーツで、世界をひとつに。 人種、言語、文化、経済、政治、宗教といったすべての垣根を越える、世界共通語である「音楽」と「スポーツ」の併走を軸に、シーンを牽引し続けるレーベルJAZZY SPORT。そんな彼らの思想を具現化させた次世代型のフェスが、『APPI JAZZY SPORT』だ。 2020年1月18日、『APPI JAZZY SPORT 2020(以下、AJS)』が岩手県安比高原スキー場で開催された。 今年で14回目を迎えるAJSは、...2020.02.08 07:00NEWSFESTIVALREVIEW
食べることの大切さとは?笑顔も循環させるプロジェクトが 熊本と福島をつなぐ田んぼで始動。【Rice Field FES】東日本大震災をきっかけに熊本と福島をつなぐ活動を続けている東田トモヒロ。その活動を、無理することなく継続させるために動き出したのが「RICE FIELDFES」だ。みんなで苗を植え、育てて、収穫する。そこから笑顔が循環する。文 = 宙野さかな text = Sakana Sorano写真 = 宇宙大使☆スター photo = Uchutaishi☆Star2019.08.27 01:50NEWSREVIEW
DACHAMBO TWIN DRUMS LAST LIVE@横浜サムズアップ パーティーは終わらない。 結論から言うと、2月24日のDACHAMBO TWIN DRUMS LAST LIVEが開催できて本当に良かったと思っている。別に自分がオーガナイズしたわけでもないのだけど、ライブを見ながら、DJをしながら強くそう思っていた。2019.02.26 09:37NEWSREVIEW
2月21日ズクナシ・ラストワンマンライブ@渋谷クアトロ 笑顔と感動の再出発点。 長い時間をかけて、苦楽を共にしてきたバンドが終止符を打つ。言葉にするのは簡単だけど、それはバンドメンバーにとって大きな決断に他ならない。なぜ解散というピリオドを打つのか。休止でもいいのではないのか。ファンの心理として、そんなことを思ってしまう。2019.02.24 03:21NEWSREVIEW
【2018ライブ回想録1GREENSKY BLUEGRASS】ヘブンの森に木霊するジャムの波。 2018年に見たライブは、何本になるんだろう。97夜のライブに行き、23のフェスに行っているから、おそらく200近いライブを見ているはず。そのなかで記憶に残っているものの筆頭に挙げられるのが、フジロックで初来日したグリーンスカイ・ブルーグラスだ。2019.01.04 07:45NEWSREVIEW
【ブラリフェス/すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り】踊りの裏側に含まれいるメッセージ。すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り2018.08.29/30@竪川親水公園 毎年のように行っている「錦糸町河内音頭」。日本のトランスとも感じらえる躍動感がその魅力なのだけど、平日に開催されるというのも続けて行けている大きな要因だ。開催のずいぶん前からスケジュールに予定を入れておく。他に案件を入れなければいいだけなので、週末のフェスよりも予定がたてやすいし、他にイベントがバッティングすることも少ない。今年も2日連続で参加。2018.11.30 01:14NEWSREVIEW
【コールマン アウトドア リゾートパーク2018レポート】 太陽の光が、風が、緑が気持ちいい。都心でアウトドアを体感。 梅雨入り直前の6月第1週の週末。一気に季節が飛び、夏を感じさせてくれるような陽射しが降り注ぐなか、神宮外苑で〈コールマン アウトドアリゾートパーク〉が開催された。2018.10.22 07:02NEWSREVIEW
光に導かれる再生。GOMA個展、新宿高島屋で開催中。 12月26日まで、新宿高島屋の美術画廊で、「GOMA個展〜再生〜」が開催されている。 2009年11月に、不慮の事故にあい、GOMAさんは多くの記憶を失ってしまった。しばらくしして高次脳性機能障害であると診断され、その障害とは今も付き合っている。 自分がどういう存在なのか。もしかしたら、その重要な悩みさえ、瞬間には感じていたはずなのに、記憶に蓄積されていかなかった時があったのかもしれない。苦悶した日々が続いていたなかで、自ら最初に手にしたのが相棒のディジュリドゥではなく絵の筆だった。音楽やダンスを表現の手段としていたGOMAさんは、それまで絵を描いたことがほとんどなかったという。そして描かれたのがドットの絵、脳に浮かんだ光の絵だっ...2017.12.15 01:48NEWSREVIEW