【JACK JOHNSONライブレポート@東京ガーデンシアター】変わらないことこそ美しい。 2003年の朝霧JAMで初来日以降、フジロックへの出演も含めると2000年代は毎年のように来日してライブいたジャック・ジョンソン。東日本大震災が起こった日は来日中で、3月11日は大阪でライブ。その後に仙台や東京(武道館)などで予定されていたライブはキャンセルになった。単独ツアーとしては、それ以来、13年ぶりのステージだった。 キーボードのザック・ギル、ベースのメルロ・ポドゥルフスキ、ドラムのアダム・トポールという、ずっと変わらないメンバーと共にステージに上がった。オープニングナンバーは「ロデオ・クラウンズ」。G・ラヴが自身のアルバムにこの曲を収録したことで、ジャックのデビューに繋がっていった。シンガー・ソングライターとしてのジャッ...2024.03.04 08:16NEWSREVIEW
重くなりそうなアメリカのティーンの日常をユーモアをプラスして描く。『Never Goin' Back / ネバ―・ゴーイン・バック』 アメリカ・テキサスに暮らすふたりのティーンの女の子。高校を中退し、ダイナーでウェイトレスのバイトをしながら、ワンルームに同居している。コカインや大麻を決めてから、バイトに向かう。そんな毎日を繰り返している。ひとりがひとりの誕生日を記念し、ビーチリゾートへのバケーションをプレゼントしたことから、いろんなドタバタが始まっていく…。 この『Never Goin' Back / ネバ―・ゴーイン・バック』は、オーガスティン・フリッゼルの初監督作品。2018年のサウス・バイ・サウスウエスト映画祭でゲームチェンジャー賞にノミネートされている。テキサス州ダラスで育った彼女は、15歳で両親に捨てられたも同然で、毎月の家賃の当てもなく、...2022.12.21 01:59NEWSREVIEW
映像に残された60年代〜70年代の自由のメッセージ。アンダーグラウンドシネマフェス開催!【UNDERGROUND CINEMA FESTIVAL】「人工的につくられた幻覚が無意識的な心を表している」ことをサイケデリックと呼ぶ。60年代中盤に、アメリカやイギリスで湧き上がってきたサイケデリック・カルチャー。そこで得られた気づきは、今も多くのカルチャーのなかに散りばめられている。2022.11.18 02:43NEWSREVIEW
世界屈指のファンクバンド、ザ・ニュー・マスターサウンズ。新作をリリースし、2023年2月には単独来日ツアーも決定。 90年代後半にイギリスで結成されたザ・ニュー・マスターサウンズ。60年代後半のソウルジャズやミーターズをバックボーンにしたディープファンクと称されるインストサウンドは、イギリスだけではなく、アメリカのジャムシーンでも注目を集め世界レベルで人気を獲得していった。 日本には2006年に初来日。以降、フジロックへの出演も含め、UKのジャズファンクにUSのジャム感をミックスさせた唯一無二のグルーヴで、多くのファンを踊らせてきた。 この10月には17作目となるアルバム『ザ・デプラー・エフェクト』をリリース。2019年にリリースされた前作からボーカルにラマー・ウィリアムス・ジュニア(1972年から1976年までオールマン・ブラザーズのベーシス...2022.11.10 02:33NEWSREVIEW
DAWES@フジロック。ヘブンのヘッドライナーにふさわしい自由に満ちた時間。 2022年のフジロックで集中して見たライブは、THE HU、KIKAGAKU MOYO、DAWES、BLOODYWOOD、SNAIL MAIL、FOALS、JACK WHITE、ALTIN GÜN、TOM MISCH、MOGWAI、MURA MASA、そして最後のTAKKYU ISHINO。このなかで、特に印象に残っているのが、初日のヘブンで体験したDAWESだった。2022.08.11 06:16NEWSREVIEW
千葉・九十九里から発信される地球に寄り添ったモノづくり。This is、玉川髙島屋でポップアップストア・オープン! 20年以上にわたって渋谷区などの副都心にオフィスを構え、アートディレクター&グラフィックデザイナーとして、数多くのクリエイティビティを送り出してきたカワムラヒデオさん。都市にいることによって様々な関係が構築され、デザインは生み出され、デザインされたモノは人の目に触れられるようになったと言っても過言ではないだろう。 そんなカワムラさんが4年半に外房の九十九里に移住。きっかけのひとつは10代の頃から続けているサーフィンだったという。2022.08.07 23:15NEWSREVIEW
メキシコの伝統履物をベースにし、素材にもこだわったカリフォルニア発祥の「MALIBU SANDALS」。ECサイトがオープン。「ワラチ」と呼ばれるメキシコの伝統的な履物の製法をベースに、モダンなデザインをミックスさせた独自のフットウェアを開発するMALIBU SANDALS。環境にも配慮し、サスティナブルなPETA認証のヴィーガン素材を使用。水を汚さない素材を使って手作業で作られている。快適な履き心地のサンダルは、野外はもちろんタウンユースとしても活躍します。MALIBU SANDALS2022.06.15 01:21NEWSREVIEW
月は鳴っている。2時間のロング・ストーリー。テデスキ・トラックス・バンド『アイ・アム・ザ・ムーン』4作品を28日ごとに連続リリース。 テデスキ・トラックス・バンドの『アイ・アム・ザ・ムーン』のリリースがはじまった。今回の『アイ・アム・ザ・ムーン』シリーズ、 『I. クレッセント』『II. アセンション』『III. ザ・フォール』『IV. フェアウェル』という4枚のアルバムからなる作品集だ。『I. クレッセント』の発売日は6月3日で、28日ごとに一作品が発表されていく。28日というのは、月が地球の周りを一周する時間に近い。『I. クレッセント』はデレク・トラックスのスローなギターソロからはじまる。そしてスーザン・テデスキがデレクのギターとリンクしていく。 4枚のアルバムで24曲のオリジナル曲を収録した壮大なプロジェクトは、バンド全員で12世紀のペルシャの詩人ニザー...2022.06.09 08:45NEWSREVIEW
「私たちの望むものは」に託されたものとは? 3月11日の福島、3月13日の日比谷の2日間。多くのミュージシャンたちの、多くの音楽に触れることができた。 音楽がいかに自由で、音楽がいかにそこにいる人の心をひとつにして、音楽がいかに明日への希望をもたらしてくれるのか。それを再確認できた。 何曲も聞いて、そこにいてライブを感じられることの幸福感を感じた。その中でも特に心に残ったのが、SONICで開催されたアサイラム in FUKUSHIMAで、渡辺俊美さんとTOSHI-LOWさんが歌った「私たちの望むものは」だった。岡林信康さんが1970年にリリースした歌。50年以上も前の歌だ。 東日本大震災(原発事故)、コロナ、そしてロシア(ウクライナ)。揺れ続けている世界で何を見出していくの...2022.03.14 05:43NEWSREVIEW
数々のロック・マジックがここで生まれた。イギリスの滞在型スタジオ、ロックフィールドのドキュメンタリーが公開中。 映画『ボヘミアン・ラブソディ」でも、クイーンの名曲「ボヘミアン・ラブソディ」が生まれたスタジオとして登場するロックフィールド。ロンドンから西へ200キロあまり。エルヴィス・プレスリーのロックに感化されたキングズリー・ウォードとチャールズ・ウォードの兄弟によって、ウェールズのモンマス近郊の農場にスタジオが設立されたのが1963年のことだった。そして65年に世界初の滞在型の音楽スタジオが誕生した。2022.01.28 08:49NEWSREVIEW
ケンジ・ジャマーによるサイケデリックロック・ユニットが2ndアルバムを配信でリリース。 シンプリーレッドのギタリストであるケンジ・ジャマー(鈴木賢司)が「25年前にバンドを組むつもりだった」と話すのがドラマーのオマー・ヘイズ。パンデミック中にSNSで再会したふたりが、オンラインバンドとしてレコーディングを開始。そして生まれたのがロック・ユニットTHE HAYABUSAだ。2021年にファーストアルバムをリリース。そしてはやくもセカンドアルバムがリリースされた。前作以上にサイケにグルービーに進化した音源は、Apple MusicやSpotifyなどの配信サービスで視聴が可能。HAYABUSA Ⅱ収録曲数:10曲2021.12.21 01:55NEWSREVIEW
カウンターカルチャーを象徴するコメディアン=ジョン・ベルーシ。彼の人気の源泉を明かすドキュメンタリー映画『ベルーシ』が公開。 日本では映画『ブルース・ブラザース』のジェイクとして人気を獲得していたジョン・ベルーシ。この映画が公開されたわずか2年後の1982年に急逝してしまった。 ジョン・ベルーシのアメリカでの人気の源泉はどこにあったのか。日本では、なかなかわかりにくかったかもしれない。アルバニア系移民の子供として生まれ、シカゴの即興コメディ劇団からキャリアをスタートする。シカゴでの成功を足がかりに、ニューヨークに拠点を移す。そして75年には『サタデー・ナイト・ライブ』がスタートし、アメリカン・コメディを代表する存在になっていく このドキュメンタリー映画『ベルーシ』のなかにこんな言葉が出てくる。「セックス、ドラッグ、フェミニズム、ロ...2021.12.20 07:18NEWSREVIEW