自分を無価値と考えることからの卒業。【鎌仲ひとみ】長野県辰野町に移住したことで知ったメガソーラー建設の現実。地域住民にとってのプラスはなになのか。日本という社会から見えてくる原発やメガソーラーという経済システムから脱却するための一歩とは。文・写真 = 宙野さかなtext・photo = Sakana Soranoー 2020年に東京を離れ、長野県辰野町で暮らしていらっしゃいますが、この場所との出会いを教えてもらえませんか。鎌仲 神奈川県大和市になないろ畑という有機農園があるの。社会的な取り組みもいろいろやっているところで、そこで私の映画の上映をしてくれた。お金がないから野菜で払わせてくれと。それを了承したら、毎週野菜が送られてきた。いつまで続くのかと思っていたら、およそ1年も続いた...2023.02.10 06:00NEWSINTERVIEWFEATURE
〈頂〉が示したバイオディーゼルの方向性。【小野晃義(頂)】フェスにおいても、できるだけ地球に負荷をかけない。自分たちができることから実践させていく。不要になった天ぷら油をフェスに持って来させる呼びかけは、日常の暮らしとフェスをオーガニックなつなぐ道しるべになったのかもしれない。文 = 菊地 崇text = Takashi Kikuchi2023.01.25 06:00NEWSINTERVIEWFEATURE
自分たちでエネルギーを自給していくためのアイデア。【大塚尚幹(自エネ組)】原発事故によって目の当たりにした「お金の無価値感」。自分や家族だけではなく、日本という国がエネルギーを自給するためには、ローテクなアイデアを無理せずに継続させていく方法が真っ当な道なのかもしれない。文・写真 = 宙野さかなtext・photo = Sakana Soranoー 大塚さんが共同代表を務められている自エネ組はいつ立ち上がったのですか。大塚 福島原発事故があった翌年の春あたりに、自エネ組っていう名前をつけたのがはじまりです。自分たちで自給できることはしていきましょうと。その中心となる要素がエネルギーでした。できる限り独立電源で暮らしていこう。このメッセージは全国に広まっていきましたね。ー 自エネ組が関わったなかで、どのくら...2022.12.27 01:27NEWSINTERVIEWFEATURE
電気を作る人と使う人がつながる電気のコミュニケーション。【長島遼大(みんな電力)】毎日食べるものは「顔の見える生産者」から購入したい。そこには顔が見えることによる安心でつながれている。食べものだけではなく、電気も生産者を選びたい。地球に優しい電気を使いたい。そんなシンプルな思いがみんな電力のベーシックに存在している。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 須古 恵 photo = Meg Suko2022.12.01 05:42NEWSINTERVIEWFEATURE
都市で遊んだ視線で演出される森の時間。【DJ YO-GIN(大峰/WOODLAND BOTHY)】20代から続けてきたDJ。都市の夜を遊ぶことで培ってきたつながりと経験が、あきる野(五日市)の自然のなかで過ごすアイデアに生かされている。文・写真 = クリススカル text & photo = Sukaru Kurisu–– 今もDJとしても活動なさっています。 世田谷生まれで、10代の頃から渋谷で遊んでいました。90年代後半になって、19歳でクラブDJとしてスタートしたんです。–– 20年以上のキャリアがあるわけですね。いわばクラブDJとは大都市の夜を彩る。古民家宿の大峰、そしてグランピングのWOODLANDBOTHYがあるこの場所との出会いを教えてもらえませんか。 結婚した妻の実家の山なんです。古民家も義父が所有してい...2022.11.15 03:00NEWSINTERVIEWFEATURE
自然に学びながら、環境負荷の少ないエネルギーを供給するために。【東 光弘(市民エネルギーちば)】太陽光パネルを一定の間隔をあけて設置することで、作物に必要な日射を確保し、ひとつの土地での農業と発電事業を両立させるソーラーシェアリング。農業とエネルギーが抱える課題を、共存させることで軽減させていく智慧がここにある。文 = 菊地 崇 text = Takashi kikuchi写真 = 林 大輔 photo = Daisuke Hayashiー 自然エネルギーによる発電をしようと考えた、そもそものきっかけから教えていただけませんか。東 高校の頃はカメラマンになりたいと思っていたんですね。ロバート・キャパやユージン・スミスといった、リアルな戦争を伝える写真が好きでした。けれど大人になって、報道カメラマンになろうと思ったときには、自分...2022.11.14 01:00NEWSINTERVIEWFEATURE
都心からもっとも近い自然のなかでの文化復興。【髙水健(自然人村)】東京都内の武蔵野線五日市駅。この駅から歩くことができる場所にある限界集落=深沢。都市と自然の境界線にある場所と言っていいかもしれない。こぼれ落ちていきそうなエリアを、新しい感性で再生させるためのアクションが動きはじめている。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 宮寺 功 photo = Isao Miyadera2022.11.11 02:00NEWSINTERVIEWFEATURE
アウトドアがバックボーンにあるライフスタイルへの道しるべ。【HELLO NEW DAY(後藤伸介/児玉敦洋)】ブランドやショップが発信するフェスとはどういうスタイルなのか。大山という山陰を代表する自然のなかで生み出されるマーケットと音楽とキャンプのクリエーション。文 = 菊地 崇 text = Sakana Sorano 写真 = 須古 恵 photo = Meg Suko2022.10.17 23:50NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE
地元(あきる野)から世界へ。民謡を楽しんでもらうという意志。【フレディ塚本(民謡クルセイダーズ)】民謡に出会ったのも、その民謡とラテンダンスの融合を目指したバンドをスタートしたのも東京西部。米軍横田基地があることでアメリカの文化が根付く福生、関東山地のゲートシティでもあるあきる野という「東京」の町。自分たちの場所での暮らしや活動を発展させることで、日本の伝統を様々なスタイルで広く伝えている。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi/写真 = 宮寺 功 photo = Isao Miyadera–– フレディさんが在籍する民謡クルセイダーズは、福生で結成されました。フレディさんも、多摩地区での暮らしが長いとお聞きしています。 高校を卒業して、愛媛から出てきてからずっと多摩ですね。前は福生で、今は...2022.10.13 01:25NEWSINTERVIEWFEATURE
自給知足という考え方。【わたなべあきひこ】田舎暮らしでの必要不可欠のものは、移動の足となる車。かつては蕎麦屋さんから出た天ぷら廃油を燃料として車を動かしていた。今はソーラーパネルで発電した電気がエネルギー源。自分たちのために時間を使う自給知足のススメ。文・写真 = 宙野さかなtext・photo = Sakana Sorano–– 移住なさって、どのくらい経つのですか。 25年ほどになります。それまでの住まいは横浜でした。–– 移住することにかなりの決心があったのではないですか。 フリーライターをしていました。フリーランスだったので、毎日会社に通わなくてもよくて、言ってみれば、どこでも仕事はできました。そこでまずは小屋を建て、週末だけ白州に来るという生活をしてい...2022.10.04 00:00NEWSINTERVIEWFEATURE
オフグリッド(系統から離れる)の実現。【粟田隆央(パーソナルエナジー・橋の下世界音楽祭)】その場で得られる自然(太陽光)エネルギーだけを使って開催されている〈橋の下世界音楽祭〉。オフグリッドは、自立した自分たちの理想郷を実現するための確かな手段だったのだろう。国家をという存在が介在しない、自由な独立国を目指す意志。文・写真(ポートレート) = 菊地 崇text・photo(portrait) = Takashi Kikuchi2022.08.24 03:00NEWSINTERVIEWFEATURE
フェスのなかでの異空間。本と向き合うことで生まれるチルアウト。【PARADISE BOOKS / 気流舎(ジロケン)】野外パーティーに行くことで浮かび上がってきたチルアウトの欲求。そしてあの〈バーニングマン〉を体験したことで芽生えたシェアのメッセージ。フェスのなかでの図書館という位相。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 須古 恵 photo = Meg Sukoー フェスで野外図書館を開く。このアイデアはどういう経緯で生まれたのですか。ジロケン もともと実家が、江戸時代の終わり頃から続く本屋なんです。小さな頃から本には親しんでいました。大人になって、下北沢にある気流舎にも、しばらくの間共同運営として関わっていました。ー 気流舎というのは、カウンター・カルチャー系の古本カフェの?ジロケン そうです。友人のひとりが、...2022.08.23 01:00NEWSINTERVIEWFEATURE