生きることをみんなで祝う場にて。【奈良龍馬】ひとりひとりのエネルギーが結集することで、巨大な渦となった祭り。それは参加したひとりひとりの心に大切なものを残したに違いない。この12年に1度の祝祭は、どんなビジョンを持って開催に向かっていったのか。文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi写真 = 須古 恵 photo = Meg Sukoー 2024年の〈いのちの祭り〉にはどういうきっかけで参加することになったのですか。龍馬 実は〈いのちの祭り〉は今回が初参加でした。共同代表のひとりで音響監督でもある浅田(泰)さんから声がかかったんです。最初は軽く手伝ってくれないかっていう感じで。徐々にお役目を感じるようになって渦の中心に巻き込まれていきました。過去の〈いの...2025.11.27 07:00NEWSINTERVIEWFEATURE
酒場物語酒場物語日本には「飲み屋」が20万軒以上あるという。そのひとつひとつの酒場に物語があり、そこに集うひとりひとりに物語がある。いろんな出会いが生まれる酒場。そこから新しい文化や時代も育まれていく。2025.11.26 07:00NEWSFEATURE
自分の音楽を深く追求する作業。【森俊之】数々のアーティストと音楽作品を作り、ライブで共演してきた。40年以上にわたるキャリアのなかで、はじめて自分の作品(ソロアルバム)を発表すること。それは積み上げてきたものを並べ、そして削っていく作業。そこに自分発信の音楽が確かに残されていた。文・写真 = 菊地 崇 text・photo = Takashi Kikuchiー2024年12月に森さんの初のソロアルバムがリリースされました。作品を作ろうと思ったきっかけを教えてください。森 2020年にコロナ禍になって、ミュージシャンはみんな暇になったじゃないですか。それで時間ができたこともあって、「自分のことをやらないと」と思ったんですね。プロデュースをしたり、アレンジをしたり、誰かとバン...2025.11.06 06:00NEWSINTERVIEWFEATURE
災害廃材を活かし、歴史もつないでいく【野原 健史(MASH-ROOM)】熊本地震で多くの方からもらった支援を、次は自分で返していく。そんな思いを持って続けていた復興支援のなかで生まれてきた災害廃材の再利用。ゴミとして焼いてしまうのではなく、それぞれの木材が暮らしのなかで培ってきた時間もバトンタッチしていく。文 = 宙野さかな text = Sakana Sorano写真 = 宇宙大使☆スター photo = Uchutaishi☆Starー 災害材などを再利用して生まれたMASH-ROOMの家具。そんな家具を生み出すことになったきっかけを教えてください。野原 きっかけは、やっぱり熊本地震です。実家が産廃屋で、全壊・半壊の家の解体が熊本のいろんなところではじまって、廃材が集まってきたんですね。その廃材は火...2025.09.24 01:00NEWSINTERVIEWFEATURE
80年代から続く鼓童と佐渡(小木)の祭り。【洲崎 拓郎、菅野 敦司、上之山 博文|鼓童Production Notes】太鼓の演奏などを中心とした芸能集団として、日本のみならず世界で公演を続けてきている鼓童。ベースとなる「鼓童村」を佐渡・小木に開村する際の村祭りとして、〈アース・セレブレーション〉がはじまった。文・写真 = 菊地 崇 text・photo = Takashi Kikuchiー まず御三方が鼓童に入ったきっかけから聞かせてください。菅野 82年に公演を見に行った際に、パンフレットに鼓童村構想が書かれていたんです。その文章を読んで、「ここしかない、自分はここだ」と。それで入れてくださいとお願いしたんです。ー 鼓童村構想のどんなところに魅かれたのですか。菅野 私はカウンターカルチャーみたいなものを探していたというか、そんな思いもあってカリフ...2025.08.08 01:30NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE
叩いて音を響かせるという魔力。【住吉 佑太、菅野 敦司、齊藤 栄一|鼓童Players Talk】太鼓に魅せられて、鼓童に入団したメンバーたち。時代が動いていくスピード感がどんどん速まっているのに対し、メンバーひとりひとりの内には変わらないものがある。文・写真 = 菊地 崇 text・photo = Takashi Kikuchi2025.08.04 01:00NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE
鼓童 ~Earth Celebrationの歩み~鼓童~Earth Celebrationの歩み~インバウンドという言葉が囁かれるはるか前から、〈アース・セレブレーション〉を体験するために、海外から多くのファンが佐渡を目指した。米国ニューヨークタイムス紙では「日本で最先端のワールドミュージックイベント」と評されたこともあるという。鼓童が生まれて、来年で45年を迎える。佐渡から鼓童が発信しているものを探る。2025.08.01 03:00NEWSFESTIVALFEATURE
復興のカタチ復興のカタチいつどこで起こるかわからない自然災害。起こってしまった自然災害から何を学んでいくのか。時間を経ることで、どうしても薄れていってしまう復興支援への思い。遠く離れた場所にいても、ひとりひとりができることは必ずある。2025.07.22 05:45NEWSFEATURE
【CANDLE JUNEインタビュー】フェスを再構築する場としての「Beyond」フジロックが開催される1週間前に、ピラミッドガーデンでフェスが開催される。このエリアを2010年からオーガナイズしてきたCANDLE JUNEが、フェスを再構築するためにスタートさせるフェスだ。福島や能登などでの数々の支援活動も「Beyond」にはつながっている。2025.07.08 00:00NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE
自由は自分でつくるもの。【BEAUTIFUL PLANET(西林浩史)】年代後半から新しいミレニアムに入った頃。日本にスケートボード・カルチャーを広めた大きな要因のひとつがシューズブランドの「IPATH(アイパス)」だった。そのカルチャーを再び魅力あるものに進化させるために「Beautiful Planet」が生まれた。文・写真 = 菊地 崇 text・photo = Takashi Kikuchiー2000年代初頭に、スケートボードシューズ・ブランドとして人気を集めたアイパス。日本でのアイパスの人気は、当時の輸入代理店だった西林さんの功績が大きかったと感じていました。シューズを売るだけではなく、カルチャーとして広めたというか。スケートボード・カルチャーとはどんな出会いだったのですか。西林 1992年に...2025.05.12 01:17NEWSINTERVIEWFEATURE
半世紀も続けられた感謝を伝える時間。【春一番(福岡嵐)】1971年にはじまった〈春一番〉。中断はあったものの、半世紀以上にわたって続いてきた関西のみならず日本を代表する野外コンサートが今年5月で幕を降ろす。昭和、平成、令和。〈春一番〉の主催であり支柱だった福岡風太の息子・福岡嵐が、その決断をくだした。文・写真 = 菊地 崇 text・photo = Takashi Kikuchiー嵐さんの〈春一番〉の最初の思い出はいつになるのですか。嵐 1995年に復活したときですね。そのときは中学1年で、母に連れられていったのが最初の思い出です。〈春一番〉は71年にはじまって79年にいったん終わっています。僕は82年生まれだから、70年代の〈春一番〉は生まれていなかったですから。70年代を知らない世代...2025.04.21 04:34NEWSFESTIVALINTERVIEWFEATURE
新章へ。TAKE a NEW STEP新章へ。TAKE a NEW STEP長きに培ってきたキャリアを見放し、次に向かっていく。それは過去を捨てるのではなく、まっさらな感覚で今の自分と向き合うこと。年月を重ね、いろんな出会いがあり、様々なことを体験してきたからこそ踏み出したくなる新しい扉。自分を見つめた先にあるものは何だったのだろうか。その一歩を踏み出すきっかけはなんだったのだろうか。2025.04.09 05:00NEWSFEATURE