【CANDLE JUNEインタビュー】SONG of the EARTHで311をみんなで喜び合える日に。

今年も3月11日が近づいてきている。東日本大震災から9年が過ぎようとしている。3月11日に福島で開催されてきたSONG of the EARTH(SOTE)。今年は日曜の3月8日と11日に開催される予定だ(2月21日にコロナウィルスによる感染症の拡大による開催可否などの検討をしているという発表があった)。人が集まりやすい週末と、大震災の当日に開催することが、大きな意味を持っているのだろう。なぜこの日に集まりたいのか。SOTEに込めた思いをCANDLE JUNEさんに聞いた。

–––– 今年は3月8日のGREEN & BLUE FESと11日にCANDLE 11thという2日の開催になりました。それぞれどんな特徴を持った日ですか。

 3月11日にもちろん多くの方々と一緒に過ごしたいのですが、平日ということもあり311前の週末にフェスティバルを開催します。命日にイベントをし続けていきたいですが、同時に「復興」という形を作り出して行くためには、命日ではなくみんなで喜び合えるフェスティバルをという意味合いもあります。

 3月8日のG&Bはみんなに本当に楽しんでもらいたいですね。そして3月11日にも来れる方々はかなりな方達だと思うので、集まったみんなで最高な熱い1日にしてもらいたいです!

–––– それぞれのタイムテーブルは、いつ頃発表の予定ですか。

 ギリギリになってしまうと思いますが一週間前くらいまでには…。

–––– 3月9日に予定されているシンポジウムでは、どんなことが議題になる予定ですか。

 311以降、たくさんの災害が起きています。それら多数の災害に対処しきれていない現状をなんとかしていきたいということと、災害大国日本はそれらに対しての対処法など、もっともっと話し合い、よくしていけばきっとこれが日本の財産になり、またビジネスという言葉にしたくないですが、セールスすべきものができていけると確信しています。原発を売るよりも、「安全、安心、平和」を商品に!!そのはじめの一歩です!

–––– 昨年12月にグリーンピースがJ ヴィレッジで放射線量の高いホットスポットを確認したという声明を出しました。環境省は線量低減措置を12月上旬に実施し、空間線量率が低減したことを確認したと発表。参加する方に、どう注意を呼びかけますか。

 会場側は改めて細部にまで検査を行い安全確認をしてくださっていますので、今回のイベントで使用する箇所は問題ありませんので、安心して来てもらいたいですね。

–––– 東日本大震災から10年目に入ります。SOTEから何を発信していきたいですか。

 10年を超えるといよいよ本格的な風化がやってくると考えています。その前にみんなが集まり、関心を持ち、繋がれるくせをつけたいと思います。

 できたら「9年間、ずっと福島のことを想っていたよ!」と今まできたことがなかった人たちに来てもらいたいです。それが今できる最高の支援だと思います。

–––– 毎年、SOTE FUKUSHIMAを楽しみにしている方が多いように感じています。続けることの意義をどう感じていますか。

 絆を作るのに理由はいらないと思います。そしてまだ何も終わっていないと感じています。復興支援活動はこれからが本番ですし、これまでの活動から得たものから生み出す作業もこれからだと思っています。

 原発反対運動をやめて、もっといいものを生み出したいからであって、その一歩一歩を踏み出したばかりだと思っています。福島県で行ったことがないところや、出会ってない人がたくさんいるので、これからも毎月11日に続けていきたいと思っています。その毎月11日があってこそのSOTE311です。

–––– SOTE FUKUSHIMAから、日常にどんなことを持ち帰ってもらいたいですか。

 現在進行形の「それぞれの311の引き出し」です。テレビや新聞で見る311やかつて訪れたことがある東北のことを語れる人はいると思います。

 でも、自分で選択して今年の3月11日に福島に来る。そして福島の人たちと語る。あの日からずっと色々ある中で暮らしています。その方達と触れ合うことで、その人それぞれの「自分だけの現在進行形の311」の引き出しが出来上がると思います。

–––– コロナウィルスが広まることの危惧から多くのイベントで開催中止や見送りが発表されています。現在、どのような対応を考えていますか。

 現在も実行委員会を開き、関係各所で話し合いを進めています。すぐに中止にすることは簡単かもしれませんが、関わってくださっているすべてのみなさんが「なんとか開催したい!」という気持ちでいてくれていることや、改めてイベントに来てくださる方々の様々なシミュレーションも考えることなど、たくさんの発見と感謝を感じています。

 とはいえ「復興」という目的のためでもあるので、問題が起きてしまってご迷惑をかけることは本末転倒してしまうことでもあるので、中止という可能性も検討のひとつに上げています。今後の状況次第でもありますが、最善を尽くすためスタッフ、関係者のみんなが頑張ってくれていますが、情報は今後もホームページの方から発表しますので、見てもらえたらと思います。

photo = sumi☆photo

SONG of the EARTH 311 FUKUSHIMA 2020

会場:Jヴィレッジ(福島県楢葉町)

GREEN & BLUE FESTIVAL

開催日:3月8日(日)

出演:EGO-WRAPPIN’、OAU、清春、ORANGE RANGE(ACOUSTIC SET)、NakamuraEmi、谷本賢一郎、片平里菜、GAKU-MC、MINMI、UKULELE GYPSY、曽我部恵一、ほか

CANDLE 11th

開催日:3月11日(水)

出演:ハナレグミ、TOSHI-LOW、新羅慎二(若旦那)、the LOW-ATUS、渡辺俊美、青谷明日香、クロワッサンサーカス、ほか

http://songoftheearth.info/

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