長野県の富士見高原リゾートで新しいキャンプイベントCAMPus(キャンパス)がスタートする。6月に開催される予定だったTHE CAMP BOOK(TCB)がオーガナイズすることもあって、ライブもラインナップされている。フェスの雰囲気も感じられるに違いない。限定100組。ある意味では贅沢なキャンプイベントと言えるかもしれない。オーガナイザーのTCBの樋口大貴さんにインタビュー。
–––– CAMPusの開催を決めた、もっとも大きな理由を教えてください。
このコロナ禍において、特にイベントに関しては現状の維持や復元ではなく新たな形でのアプローチが必要だと感じています。まずは各ガイドラインを基に小規模からできることをと考えました。リアルだから味わえること、野外だから安心できることはたくさんあると思います。フィジカルの距離と共に離れてしまった音楽や大切な人への思いと心の距離を少しでも近くに感じられるイベントにしたいと思っています。
また、この開催がライブエンターテインメントを支える多くのお客様、ARTISTや関係者の皆様、全国の主催・オーガナイザーの皆様たちの、何か明るい兆しとなれる事を願っています。
–––– THE CAMP BOOKとは別に、継続的に開催していくのですか。
もちろんTHE CAMP BOOKも来年の開催を目指していますが、このCAMPusに関しては、
いろんな土地でもっと身近に気軽に定期開催出来たら良いなと思っています。旅するフェスみたいな感じで各地に届けられたら最高です。
–––– フェスには飲食の出店も欠かせません。どんな対応を考えていますか。
出店に関しては待機列などのことも考え、今回は会場である富士見高原リゾートさんのみにお願いしています。もともとレストランやキッチンカー営業をしている会場さんですので心強いです。しかもどのメニューも美味しいです。石窯で焼いたピザや県外からも訪れる蕎麦屋さんも会場内にあり、八ヶ岳自慢のクラフトビールや高原野菜を使用したサンドイッチなども提供していただく予定です。
–––– ライブで出演するアーティストが2組、そして映画が上映されるとのこと。野外で楽しむ音楽や映画の魅力とは?
私もいろいろなフェスに行かせてもらうのですが野外だからこそ起こる奇跡がやっぱりあるんです。アーティストとお客さんが織りなす空気感と温度、時間帯や景色、天候などによってその瞬間しか味わえない奇跡が体験できるのが野外の魅力ですね。しかも今回の8月の富士見高原は非常に過ごしやすい気候なので、涼しくなった夜に星空の下でゆっくり映画を楽しめると思います。
–––– 夏の八ヶ岳はどんな気候ですか。
例年ですと平均最高気温が25度、平均最低気温が16度と非常に過ごしやすいです。夏なのに焚き火も楽しめると思います。ただ山の天気ですので防寒、防雨対策と熱中症対策は必ず各自でお願いします。
–––– 100組限定のキャンプイベント。どんなコンテンツを考えていますか。
あくまでもフェスではなくキャンプイベントなのでとにかくキャンプを楽しんでほしいですね。会場の富士見高原リゾートは南アルプスが一望できる素晴らしい場所なうえ、当日は綺麗なお花が咲き誇っているタイミングです。こんな場所でキャンプできることは滅多にないと思います。また会場さんのスキー用のリフトやキッズエリアなども利用でき、山頂に登れるカートなども楽しめます。夜間にナイトカートを利用して上った先の頂上から見る夜景や星空は圧巻です。あとはTCBでもおなじみの卓球台も設置予定です(笑)。日曜日の朝は童心に帰って免疫力を高めるために各サイトでラジオ体操なんかも出来たら良いなと思っています。
–––– ここでどんな時間を過ごして欲しいですか。
とにかくゆったりとキャンプをしながら贅沢な限定ライブと映画を楽しんでほしいですね。しかも会場に隣接している温泉もあり最高な環境ですので思い思いの2日間を満喫してください。ただしコロナ禍ということを忘れずにみんなで意識しながら新しい野外イベントの在り方を我々と一緒に模索してくれたら嬉しいです。
–––– THE CAMP BOOKの中止決定から少し時間が経ち、今はどんなことを思っていますか。
もちろんTCBの中止は悔しい判断でしたけど、今は切り替えてCAMPusの定期開催に向けて動いています。逆に新しいフォーマットを作るチャンスかなと。もちろんTCBをやってきたことによる繋がりも大きくて、これまで支えてくれた皆様に今だからこそ恩返ししたい気持ちです。
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