【ブラリフェス／FUJI ROCK FESTIVAL ’19】過去最悪と言っていい大雨でも、 楽しむことを忘れないタフさがある。

FUJI ROCK FESTIVAL ’19

07.26～07.28@苗場スキー場

　2年連続で、誰も望んでいないビッグゲストがやってきた。今年の台風（6号）は、過去のどの「フジロック」よりも土砂降りの雨をもたらした。何度も苗場の大地を叩きつける雨。レインウェアを着ていても、容赦無く侵入してくる水。フィールド・オブ・ヘブンでのマタドール・ソウル・サウンドとジョージ・ポーターJr、そしてグリーンステージでのSIAのときが特にひどかった。土曜の総雨量は181ミリになった。

 　スタッフのテントエリアは小さな沼のようになった。自分のテントも水没。グリーンステージ近くのKEENやタワーレコードのブースも、腰くらいの高さにまで水が溜まってしまったという。こう書いてしまうと「最悪」とか「最低」という言葉が出てきそうだけど、その自然環境までを楽しむタフさが「フジロック」にいる多くの人に備わっている。きつかったと思える体験こそ次に活かせる。

　個人的なベストアクトは、初日のルミニアーズ＠ヘブン。豪雨の中のジョージ・ポーターJrも記憶にずっと残っていくはず。最終日のクルアンビンもアメリカでの人気の高さを実感させてくれた。