【ブラリフェス/Westside Outdoor Festival】自然災害におけるアウトドアの使命とは? 瀬戸内海を臨む鷲羽山に会場を移して開催。

Westside Outdoor Festival

2018.08.25-26@鷲羽山第二展望台駐車場

 7月上旬に岡山や愛媛に甚大な被害を与えた西日本豪雨。川が氾濫した倉敷市真備町では、浸水範囲が町の4分の1に及んだという。〈Westside Outdoor Festival〉は、当初倉敷の高梁川の河川敷で開催が予定されていたが、ここも被害が大きかった。前号でこのイベントを告知したけれど、豪雨のときはすでに印刷中。中止になるのであれば、それをウェブで報告しなければならないと思い、オーガナイザーの茨木一綺さんに連絡を取った。茨木さんは「場所を変えて、チャリティイベントとして開催します。それがアウトドアをベースにしている我々の使命でもあるのですから」は答えてくれた。

 そして8月末。日程は変えずに、瀬戸内海を臨む鷲羽山展望台で開催された。シンガーソングライターのダイスケさんや加賀谷はつみさんのライブなど音楽フェスとしてのコンテンツもあったけれど、イベントのメインは「keen」や「NANGA」など出展していたブランドがアイテムを提供するチャリティオークション。売り上げはもちろんすべて復興支援のために寄付された。

 自然災害は、いつ、どの地域に降りかかっても不思議ではない。電気や水などのライフラインが数日通じない。そんなことが日常のそばに潜んでいる。だからこそアウトドアのスキルとタフさを少しでも持ち、装備も身近に置いておきたい。自然は人間に豊かさをもたらしてくれると同時に脅威にもなりえる。被災地に行くこと、そして被災地の人と話すことで、その思いを再確認した。

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