岩手の自然や暮らしをモチーフにした作品を数多く発表した宮沢賢治。彼の故郷である花巻市には宮沢賢治童話村がある。そこで「田舎」をテーマに開催されているフェスがINAKA FES CAMPだ。岩手に古くからある文化をフェスという時間のなかで再提案すること。実行委員の小原哲朗さんにインタビュー。
–––– 今年もINAKA FES CAMPが開催されます。何回目の開催になるのですか。
今年で3回目の開催になります。
–––– NAKA FES CAMPのコンセプトは?
田舎ぐらしを楽しむきっかけ作りができればと思ってます。あとは親子で楽しめることです。それから、昔は見かけたけど今はあんまり見ないなっていう消えていきそうな田舎の文化みたいなものも取り入れていければと思ってます。
–––– 今年の特徴を教えてください。
今年は餅つきですかね。お客さんと、可能であればアーティストも交えて、みんなで餅ついて、みんなで食べようみたいな感じです。前の質問の田舎の文化を取り入れていきたいというのが今年はこれです。
–––– ゲートクローズが、キャンプフェスとしては早いように感じます。夜はどんな過ごし方をしている方が多いですか。
キャンプサイトで焚火を囲んで、お酒を飲んだりしてる方が多いです。この時期の岩手の夜は寒いので、その辺も考慮した時間で終わるようにしています。
–––– INAKA FES CAMPで最も大切にしていることとは?
やはりお子さん連れで来て楽しめることです。あとはゆったり過ごせるように、会場の広さから考えると少ない数しかチケットを売らないようにしています。
–––– フェスはある意味では地域と作りあげていくものだと思っています。地域と関係を築くに当たって、どんなことをしていますか。
地元の郷土芸能、アーティスト、出店等、地元の方たちを中心に構成しています。花巻は温泉地なので、温泉施設との連携などはしていく努力はしていますが、まだまだ改善していけるところは多いので、そういった観光業の方たちとの連携は大事だなと思っています。ポスターもって小さい商店や食堂、そういうところにも挨拶行きながらコミュニケーションとったりしています。
–––– 参加しているのは地元の方が多いのですか。
チケットを販売しているe+さんのデータを見ると3割くらいが県外から来てもらってます。
–––– 花巻の宮沢賢治童話村を会場にした思いを教えてください。
花巻といえばという感じですが、花巻市役所には「賢治まちづくり課」という課があるくらい、賢治に対する思いが強い町です。そして、すべての施設が賢治の世界観を大事にしています。一度来ていただけるとわかると思いますが、とにかく雰囲気がいいんです。正直、花巻でフェスをと思ったときに、直感的にここしかないなと思ったのが正直なところです。
–––– 今年のINAKA FES CAMPはどんな時間になればと思っていますか。
家族でピクニックにきた。そんな雰囲気でゆったり過ごしてほしいですね。ライブを見るのはもちろんですけど、いろいろなことを体験して、ご飯食べて、芝生の上に寝っ転がってみたいな感じで自由に過ごしてほしいです。
開催日:10月13日(土)〜14日(日)
会場:宮沢賢治童話村(岩手県花巻市)
出演:bonobos、KAKATO(環ROY×鎮座DOPENESS)、金佑龍、Analogfish、tio、関取花(バンドセット)、他
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