クラブのパーティーから進化したキャンプインというコンテンツ。【sea of greenインタビュー】

2003年に大阪でクラブイベントとしてスタートしたsea of green。秋の野外フェスに移行し、そして今年は夏に時期を変更しての開催となった。パーティーから進化したフェスということが、そのラインナップから感じられる。クラブでのひとり遊びから、家族とのキャンプインへ。そんな遊び方スタイルの変遷が、今のsea of greenを形成しているのかもしれない。オーガナイザーの中本勝己さんにインタビュー。

–––– sea of greenは、どんなきっかけで立ち上がったフェスなのですか。

 開催当初は小さなイベントでしたので、自分がこんなイベントなら出演してみたいなと思うイベントを企画しようと思って始めました。

–––– 以前は秋に開催されてきました。今回、夏に変更したのはどんな理由があるのですか。

 ほとんどのキャンプ場ではハイシーズンの8月はイベントでの使用の許可が出ないのですが、キャンプ場のご厚意で「使っても良いですよ」という話になったので夏に引越しました。10月の麻那姫湖は明け方かなり冷え込む時があり、sea of greenのコンセプトのひとつに「キャンプ、フェスのライトユーザーの方にも参加しやすい」というのがありますので、初キャンプで極寒フェスに参加とかはないかな。と思いました。ベテランのキャンパーやフェス好きの方は装備も完璧なので、「10月でも全然大丈夫だよ」とは言われますが。

–––– sea of greenの特徴を教えてください。

 人気の絵本作家や、Eテレなどでもお馴染みのミュージシャンなど今の子育て世代の親子さんにも親しみのあるアーティストをセレクトし、ワークショップもキャンプに役立つ簡単キャンプ飯や、絵本作家やイラストレーターと一緒にものづくりができるワークショップ、EUで輸入が自由化され話題になっている昆虫食ワークショップ、などキャンプインで楽しめるコンテンツをいろいろ取りそろえています。また、ゆとりのあるテントサイトができるように集客と会場の広さのバランスを考えていますので、自慢のキャンプセットをしっかりとセットできます。サイトが広いのでキャンプ初心者にもストレスなくテントを張ることができると思います。

–––– 会場の麻那姫湖青少年旅行村はどんな場所ですか。

 毎日真面目に会場を整備していることが第一印象です。川遊びもでき、地面の水捌けが良い場所が多くて、会場内に急な勾配も無くほぼフラット。ペグの刺さりも程よい具合ですのでノーマルのテントセットでも大丈夫です。会場までの道もアスファルトの両側通行で山道を車で走行することの少ない都会の人も問題なく来て頂ける場所です。山奥にあるキャンプ場では珍しい場所だと思います。

–––– sea of greenを開催するにあたって、最も大切にしていることとは?

 参加される方がアーティスト、出店者、ワークショップ、ライブペイントなどのコンテンツをすべてを把握できて、ゆとりを持って参加したい場所に参加できる規模をキープすることです。

–––– オールナイトのキャンプインフェスにこだわりを持っているのですか。

 特にこだわりはないです。一言では説明出来ないのですが、「夜まで働いている人にも仕事が終わってから参加しても十分楽しめる」「たまには夜更かししたい」「苦情が無いなら夜中もしっかり音を出して楽しみたい人も居ますよね」「夜と昼ではもちろんロケーションが変わりますのでせっかくだしそのシーンにあった音楽や楽しみかたをセレクトしてみよう」という考えです。2000年代に開催したsea of greenの半分くらいは夜12時までの企画でした。

–––– マーケットの情報がホームページには掲載されていませんが、どんな物販店や飲食店がラインナップされているのですか。

 べジタリアンやグルテンフリーなどの専門のお店から、ガラス細工、スパイスレー、人気のドーナツ屋さん、著書『南風食堂のホールクッキング!』『乾物の本』でも知られている料理ユニット南風食堂、キャンプ道具で調理するキャンプ料理のお店、他。あと、雑貨、マッサージ、スラックラインなども出展予定です。全部で20店舗ぐらいですが厳選しながらこだわりをもったお店に来ていただいています。忘れ物があっても大丈夫なようにアウトドアグッズのショップも出店しています。

–––– ここでどんな時間を過ごしてもらいたいですか。

 音楽ももちろんなのですが、ゆるフェス独特の時間の流れを堪能して頂きたいです。

sea go green ’18

開催日時:8月4日(土)12時〜5日(日)17時

会場:福井県・麻那姫湖青少年旅行村中島公園

出演:Doc Martin、A Guy Called Gerald、BRANDT BRAUER FRIC、Elektro Guzzi、BOREDOMS、あらかじめ決められた恋人たちへ、韻シスト、Polaris、D.A.N.、MONO NO AWARE、他


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