悲しみから喜びへ。3月11日にいわきの仮設住宅に集った願い。【SONG OF THE EARTH FUKUSHIMA -CANDLE11th-】

 東日本大震災から7年。月命日には、欠かすことなく福島のどこかでイベントを開催してきたCandle JUNE。2018年の3月11日は、いわき市の南台仮設住宅で〈SONG OF THE EARTH FUKUSHIMA〉が開催された。ステージが設営され、そのステージでライブが行われる。飲食や物販などのブースが並び、ワークショップも開催されている。その光景はフェスと何ら変わらない。

 出演したのはTOSHI-LOW、若旦那、細美武士、谷本賢一郎、ORANGE RANGE、青谷明日香など。去年のメンバーとほとんど変わっていないのだけど、それだけこのミュージシャンたちが、震災後の福島への思いが強いということに他ならない。それぞれが真の復興への思いをライブに託していく。そのなかでも特にグッときたのが、渡辺俊美が地元の錦小学校吹奏楽部サンシャインマリンズとシンガー・ソングライターの大督を迎えた「ロウソク」のセッション。はじめてこの歌を聞いたのだけど、本当に元気をもらえた。京都をベースにしている大督が復興支援で向かった東北で、はじめてサンシャインマリンズと共演したのが2013年だったという。震災がつないでくれた絆だ。

 14時46分に会場にいる全員で黙祷。黙祷の後に「負けず嫌いの自分は8年目からは言いたいことを言います。まずは『福島原発』という名前を変えてくれって。福島の原発じゃない。あれは東京電力という会社のものです。この双葉町に原子力発電所はあります。福島原発という名前から、原発イコール福島ではないんです。事故がおきて農作物が売れなくなった。いじめや風評被害をなくしたい。福島県の人たちと声を出していきたい。みんな遊びに来て欲しいです」とCandle JUNEがメッセージを発した。

 南台仮設住宅は全町避難が続く双葉町の仮設住宅だ。避難区域は徐々に解除されているというニュースは聞いていたけれど、未だに帰れることのできない人は少なくない。7年という時間は決して短くない。何が大切なのか。〈SOTE〉にいると、それをもう一度考えさせてもらえる。

文 = 菊地 崇 text = Takashi Kikuchi
写真 = sumi☆photo photo = sumi☆photo

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