野外フェスが注目を集めている台湾でも、キャンプインフェスはまだ少ないという。2015年に続き開催されるキャンプデアミーゴ。オーガナイズしているのは、台湾在住の土井健司さん。台北市内でサイババエスニークというアウトドアとエスニックのショップを営んでいる。ライブだけではなく、いろんな楽しみが混在しているフェス。それがキャンプデアミーゴと言えるだろう。日本からGravityfreeやTUFF SESSIONなどが参加。週末にフェスのために台湾へ。そんな旅の仕方も可能だ。
–––– ここ数年、フジロックなどのフェスに台湾からくるファンが増えています。台湾の野外フェスの現状を教えてください。
台湾の野外フェスは貢寮國際海洋音樂祭や墾丁音樂祭など、何年も続いている大きなフェスもありますが、基本はキャンプインフェスではなく、どこか民宿やホテルに泊まり、若者が音楽を聴きに行くという感じなんです。親子連れで行くような日本のフェスとはイメージが違いますね。ただ、台湾でも日本のキャンプインフェスの認知度は年々高まってきていて、フジロックとGO OUTなどの大きなフェスは知っている人が増えました。台湾でもキャンプインフェスはここ2〜3年増えてきていますが、出版社、アウトドア企業、バンドが企画するものが多く、規模も小さいですね。日本のキャンプインフェスには追いついておらず、まだまだ発展途上といっていいと思います。
–––– そのなかでキャンプデアミーゴはどんな特徴を持ったフェスなのですか。そして今回のテーマは?
キャンプデアミーゴの特徴は、音楽だけではなく、友達をテーマにした国際交流、親子で来れるフェス、おしゃれなキャンプ、というようなものを主役にしているところです。出店やワークショップは、日本からも参加してもらっています。
–––– キャンプデアミーゴとしては2回目の開催になるのですか?
そうです。最初はホーラアミーゴという街フェスからスタートし、それにキャンプが加わりキャンプデアミーゴとなりました。都市で開催する場合はホーラアミーゴ、郊外でのキャンプインスタイルの場合がキャンプデアミーゴ。キャンプデアミーゴは今年で2回目の開催です。
–––– 会場の味全埔心牧場はどんな場所ですか? また今年はどのくらいの集客を予想していますか?
味全埔心牧場は古くからある大きな牧場で、実は台湾人ならみんな一度は行ったことがあるくらい有名な場所です。桃園国際空港からも近く、非常に交通の便がいいのが特徴です。集客は一日3000人から4000人を予想しています
–––– チケットの1日600元、2日通しで1000元です。日本円ではいくらになるのですか。また物価は、日本と比較してどのくらいの感覚ですか?
日本円だと600元が約2000円、1000元が3000円ちょっとなので、日本のフェスと比べると非常に安いと思います。けれどこれもまた台湾のフェスが発展途上であるが故の価格設定です。僕らの考えに賛同した企業にスポンサーになってもらい、フェスにかかる費用を負担してもらうことによって現状は成り立っています。
–––– 11月中旬の台湾は、どんな気候なのでしょうか。
台湾は12月にならないと長袖を着ないくらいなんですよ。昼間は半袖、夜は長袖を羽織るという感じでしょうか。今年はいつもよりちょっと寒いので、ジャケットがあったほうがいいかもしれません。
–––– ホーラアミーゴやキャンプデアミーゴを続けるモチベーションは、どこで生まれているのですか。
まだまだ小さなフェスなので、とても不安定なんです。けれどやめようとすると誰かがやってきて、やって欲しいみたいな感じになる。みんなに相談しているうちになぜかやる方向に動いてしまっている(笑)。そんな感じ続いています。
–––– 日本からも多くのアーティストや出店が参加します。参加する人には、ここでどんな体験をしてもらいたいと思っていますか。
当たり前のことですが、日本語は言葉が片言しか通じません。簡単な英語やジェスチャーや笑顔でそれをカバーしてみる。周りの台湾人アミーゴが助けてくれたりもします。日本なら人の助けを借りずに済ませられることでも、済ませられないからこそ生まれる人と人のつながり。それをぜひ体験してもらいたいです。大人になるとなんでも自分でやってしまいがちですが、たまにはわざと他の人に甘えてみるのもいいもんですよ(笑)。
Camp de Amigo
開催日:11月18日(土)〜19日(日)
会場:味全埔心牧場
出演:TUFF SESSION、★マーレーズ★、CHAN-MIKA、SARATOGA、Gravityfree、長野修平、旺福、他
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