「鉄工島フェス」という、一風変わったタイトルのフェスが開催される。会場となるのは羽田空港の近くにある人工島だ。自然の近くで開催される野外フェスでもなく、ライブをメインに白都市型のフェスでもなく、マーケットを主体としたフェスでもない。「鉄工島フェス」はどんなフェスなのだろうか。鉄工島フェスオーガナイザーの伊藤悠さんに緊急インタビュー。
––– 鉄工島フェスは、どんなきっかけでスタートしたのでしょうか。
大田区の京浜島をご存知ですか?人口一人、面積1.03㎢、羽田空港のすぐ隣にある、鉄工所が集められたら小さな人工島です。私たちは、そこに降り立った時「東京最後のフロンティア」と感じ、そこにアーティストの工房「BUCKLE KÔBÔ」を作りました。そして、鉄工所の島=京浜島の現役鉄工所から、モノやコトを0から生み出していく力=「創造」の力を伝えたいと、「鉄工島フェス〜鉄工所の島=鉄工島から始まる創造祭」を企画しました。
––– 9月30日のコンテンツに「CAMP」とありますが、どんなことをするのでしょうか。
311以降全国で広まった「防災キャンプ」を、防災施設の多い「鉄工島フェス」に合わせてアップデートします。実際に9月30日から10月1日にかけて工業地域でキャンプをしながら、大規模都市災害には自宅避難が一番という大前提を学びます。救助のプロによる体験談、ボランティアやキャンプマスターの工夫、被災者の心情などをワークショップやドキュメンタリー映画上映など多彩なカリキュラムで心身を鍛え、焚き火やBBQでユルみます。
––– フェスを彩るもののひとつと言える出店がホームページには記載されていないのですが、飲食を含めた出店はどんなものが楽しめますか。
高円寺アボガド食堂、いさ珈琲といった、飲食出店や、BBQ、オフィシャルドリンクのBLOCK HOUSEなどの出店があります。他にもチャリン珈琲(自転車で珈琲を出してくださる方)、マッサージやトークセン、移動式ZINキャラバンなど多様なお店が楽しめます。
––– このフェスによって、ここでどんな時間を過ごし、どんなことを参加者に感じ取ってもらいたいですか。
今年はここで半年かけて根本敬さんが制作した「新ゲルニカ」の完成も祝い、音楽、アート、映画、パフォーマンス、キャンプ、様々な表現をミックスした祭になると思います。何かものをつくりたい、と思うような、創造する力を感じ取っていただけたら嬉しいです。ともかく、楽しい一日をお過ごしいただけたら思います。
鉄工島フェス
開催日:9月30日(土)10月1日(日)
会場:須田鉄工所、BUCKLE KÔBÔ、京浜島防災公園(東京都大田区)
ライブ:石野卓球、七尾旅人、社長(SOIL&”PIMP”SESSIONS)、TRI4TH、SAICOBAB、F.I.B JOURNAL、他
http://tekkojima.com/
0コメント