【ブラリフェス/火の国ギャザリング】自分たちの自由を楽しむオーガニックな空間。

火の国ギャザリング

21.05.22~21.05.23@マゼノ共和国甲の瀬キャンプ場

 多くの春フェスが今年も開催中止、あるいは延期になった。それでも5月は、いくつかの野外フェスが開催された。これだけは外せないと思っていたのが「火の国ギャザリング」だ。2019年夏に1回目が開催され2021年が2回目。カテゴライズはしたくはないのだけど、「まつり」と呼ばれているフェス群がある。ヒッピー~オーガニックの色が強いフェス。みんなが参加者で、みんなで作り上げていく時間。だからこそ「まつり」という意識が芽生える。

 「火の国ギャザリング」は10日間という会期が設定されていた。日本ではなかなかない長さだ。10日間フルに参加する猛者もいれば、週末だけ参加する人もいる。それぞれがどう「火の国ギャザリング」と向き合うか。5月中旬は、熊本では雨があまり降らない時季だという。それを考えスケジュールは設定された。けれどかつてないほどの早い梅雨が訪れ、前半は雨ばかりが続いていた。しかも大雨で、かなりタフな状況になったようだ。自分が行ったのは最後の週末。回復した天気とともに、そこにいるすべての人が気持ちが天に向かっているようなポジティブさに包まれていた。オーガニックだった世界観から、夜はレイヴへと深化していく。これがきっと現代的な「まつり」なのだろう。自分たちの自由を楽しむ空気感に包まれている。かつて行った日本のどのフェスよりも年齢層に幅があった印象だ。フェスやライブでは、年齢で括られることが多い。ここでは年齢でなくライフスタイルでカテゴライズされる。携帯も圏外。それらが居心地よかった要因だろう。

写真 = 宇宙大使☆スター

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