New (Lifestyle) Acoustic Camp 20209月に開催へ。フェスで提示される新しいライフスタイル。

 今年で11回目の開催となるNew Acoustic Campの開催が発表された。新型コロナウイルスによって、春からほとんどのフェスが中止(もしくは延期)という状況のなかにあって、開催を決めたことに拍手を送りたい。

 開催告知とともに発表されたオーガナイザーのTOSHI-LOWさんのインタビューの中で、こんなことが語られている。

「ニューアコが掲げているアコースティックで言えば、自分たちが暴れなくても、心の高揚で涙できて、芝生の上で、なんかこう静かに聴ける側面が他のロックフェスより強い気もするし、人とはこれだけ離れなさい、ということではなくて、人間が心地よいと感じるスペースを知っている人たちは多いと思ってて。そこで自分の心がいかに動くか。それで音楽を聴く人たちもたくさんいる。そういう人たちの間合いのとり方を信じてる。信じてるっていうか、適切な距離感がある気がしています。

 完全体ではないけど、今年のニューアコに来てくれたらそのなかで楽しめることはあるし、頑張って作っていきたいと思ってます」

 今年は「New (Lifestyle) Acoustic Camp 2020 〜いつもより、ゆったり、のんびりの、あたらしいニューアコ。〜」として行われる。どう新しいスタイルを取り入れたフェスにしていくのか。そしてニューアコを体験したことで、どんなことを普段の暮らしに持ち帰ってもらうのか。そんなことがオーガナイザーチームの中で検討されてきたのだろう。会場の規模を縮小し、お客さん、出演者、スタッフを含めて1日2500人以内に設定された。ステージもふたつになり、タイムテーブルもゆったりしたものになっている。チケットを購入するにも参加制限が設けられ、ニューアコの参加経験者、もしくは参加経験者を含むグループ。スタッフはもちろんのこと、フェスに参加するファンにとっても感染症対策を厳守することが求められ、さらにこれまでにニューアコと来場者とが築いてきたマナーを守られることが、参加条件に掲げられている。出演者、スタッフ、そしてファン。そこに集うすべての人によってフェスは作られている。そんなベーシックにあるメッセージを、今年は再確認する場になるのだろう。

 キャンプという密閉ではない空間でのフェス。TOSHI-LOWさんは常々「ニューアコはフェスではなくキャンプ」と口にしている。キャンプだからこそできること。キャンプだからこその時間。人が集まっても密集や密接にはならない場つくり。新しいライフスタイルとは何か。何年後、何十年後かに2020年を振り返った時に、ニューアコが提示したものが、きっと大きな幹になっているに違いない。

New (Lifestyle) Acoustic Camp 2020

〜いつもより、ゆったり、のんびりの、あらたしいニューアコ。〜

開催日:9月19日(土)~9月20日(日)

会場:水上高原リゾート200(群馬県利根郡みなかみ町)

チケット:抽選先行 8月22日(土)10:00〜8月26日(水)23:59

出演:OAU、ほか

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