ライブも多く、野外フェスではあるのだけど、フェスではなく祭りと呼んでしまいたくなる。そんな「祭り」が長野県のキャンプ場で開催される。合言葉は「ここから、個々から、心から、未来に向かってはじめてみよう」。この祭りに出演するミュージシャンであり、オーガナイズも務めているTakeru Anbassaにインタビュー。
–––– ここから祭りは、いつスタートした祭りなのですか。
2016年の9月です。
–––– 祭りを始めることになったきっかけを教えてください。
お祭りのカルチャーの中で育ってきました。その中で音楽をして旅をして何度も人生が変わるような瞬間に出会ってきて。それは音楽であり出会いそのものであり共有した時間であり気付きでもあったんです。2011年の地震があって、ちいさないのちの祭りってお祭りに2012年からブッキングで携わってきて、そこで感じた感動とともに、もっとやれる課題点があるなと考えるようになり、自分の思い描いた祭りを始めてようという決意をしました。
–––– ここから祭りの特徴を教えてください。
メッセージが込もった音楽がメインにあるってとこですかね。僕は活動的なメッセージが苦手で、それがとても大事なことだとも分かっていても、言いかたひとつで伝わり方が変わっちゃうじゃないですか?本当に何かを伝えたいなら言葉を選ぶって大事だと思うんです。
思いとかメッセージを曲にまとめるってすごい大変な作業で、本当にまさに生み出すってことだと思うんですよね。語れば一時間はかかるような話を5分くらいの曲にまとめる。でも一時間の話は聞けなくても音楽で聴いたら伝わるってことあると思うんです。
いろんな場所を旅してきて、各地で心に響いた音楽達をみんなに聞いてほしくて。そしてその音楽に込められたメッセージが何かを変えられるって感じてるんです。みんながネガティブになるのではなくポジティブに未来を見据えていく。希望をつなぐそんな祭りにしたいと思っています。
–––– 自然環境へのリスペクトが、フライヤーなどを通して感じられます。ここから祭りでもっとも大切にしていることとは?
持続可能な暮らしを作りたい、田舎でゆっくり楽しく暮らしていたい。そんなことを中心に暮らす仲間達と祭りをできるって素晴らしいことだなと感じてます。自然の中には様々な生き物がいて、僕ら人間もそのひとつとして自然の営みに溶け込んでいることを、体感できればと思っています。
–––– 20歳以下を無料にしている理由は?
僕自身もそうだったんですけど、18歳から20歳とかの頃って、人生において分岐点でもありなんかを見つけるには大事な時期と思うんです。その世代の人たちと祭りで会うことが少ないなと思ってて、それなら招待したいなと思ったんです。ここから先の未来は次の世代が作ってくし、次の世代にメッセージを伝えて、祭りで育ってきた子供たちと同じ目線で時間を共有していけたらなと思います。そしていろんなことが移り変わって行く中で、大事な心というか生き様というか、暮らしの知識とか、そんなものを親たちの世代から受け継いでいくのは今しかないんだろうなと感じることも多くて、この移り変わりの時代にみんなで音楽と共に楽しい時間を共有できたらと思います。
–––– 会場の四徳温泉キャンプ場は「ONSEN CAMP」を謳っています。どんな場所なのですか。
古くから温泉が湧く場所で、その昔は長野の温泉を巡る人たちで賑わった宿場町だったみたいです。今は住む人もいなくなりキャンプ場を残すのみですが、だからこそとても静かな森の中で温泉とキャンプが楽しめる気持ちのいい場所です。何より未来を見据えて、持続可能なキャンプを提案してる数少ないキャンプ場だと思います。
–––– どんな時間をここで過ごしてもらいたいですか。
それぞれに話したり考えたり、それぞれに自然を感じて、人生に一度のとびきりの瞬間を。そして音楽と暮らしを楽しんでもらえたらと思います。
「ここから、個々から、心から、未来に向かってはじめてみよう」
今ここから、みんなそれぞれから、そしてそこに心が入ってる。ここから先の世代の未来に繋がるように、なにかはじめるキッカケになればいいなと思ってます。
–––– 開催が近づいている今、来場者に伝えたい注意点は?
ルールによってうまく行くのではなく、それぞれの思いやりで祭りがまわってゆけばいいなと思います。それぞれに楽しんで、考えて一緒に祭りを作ってもらえたらなと思います。そして長野県はこの時期でもとても寒いです。防寒対策はバッチリでお願いします!
開催日:10月18日(金)〜20日(日)
会場:四徳温泉キャンプ場(長野県中川村)
出演:OKI、ラビラビ、松本族、井上OHANA、知久寿焼、LAST CALL、熊谷もん、PAPA U-Gee、光風、小久保純平、AMBASSA、peace-k、ほか
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