【RAINBOW DISCO CLUBインタビュー】踊るという欲求を感じてもらう場としての進化。

都市型の野外フェスとしてスタートしたRAINBOW DISCO CLUB。2015年に会場を東伊豆に移して以降、キャンプインパーティーとして、アーティストのラインナップだけではなく、環境や出店などの様々なコンテンツによって、日本のみならず海外でも人気を獲得してきた。春フェスにあっては2白3日という開催も珍しい。今年10周年を迎えるRAINBOW DISCO CLUB。オーガナイザーのツチヤマサヒロさんにインタビュー。

–––– 今年の開催で10周年を迎えます。もっとも大切にしていることとは何ですか。

 今日に至るまでの10年の日々が、時に狂うほど大変で、1日も忘れたくないほど愛おしく、そのすべてがどれも大切なものだと感じています。

–––– この10年で、RAINBOW DISCO CLUBの中で変わっていない部分、そして進化した部分を教えてください。

 音楽を愛する気持ちや情熱は色褪せることなく、そのなかでこの10年の歳月が自分や仲間を大きく成長させました。成熟した現在の文明社会の中で音楽を聴き、踊るという原始的な欲求とその喜びを老若男女問わず多くの方に感じてもらえたり、その価値を認識してもらえているような印象を受けているので、そのこと自体がとてもオリジナリティある進化と言えるのかなと思います。

–––– 都市で開催されていたものが、春に野外パーティーを開催しようと考えたきっかけとは?

 本来やってみたかったことは今のカタチだったりもしているのですが、都市型のいい部分ももちろんいろいろありました。オリンピックの開発が決まっていたので移動するしかなかったというのが、やはり一番のきっかけだったのかな。個人的に寒い冬から少しずつ暖かくなり春を迎えるその時期が1年のなかで一番好きなので春に開催しています。新緑に囲まれた自然のなかで音楽を聴くという喜びは自分のなかで非常に心地よいもので、来場者のみなさまにも同様に感じてもらえたら嬉しいですね。

–––– RAINBOW DISCO CLUBの特徴を教えてください。

 2000年代以降、音楽に対する聞き方や向き合い方は大きく変わったと思います。CDが中心だったマーケットの販売方法は大きく変わり収入の形も変化し続けていると思います。そういうなかで直感的に体験できるフェスと言われるものが大きなシェアを占めている現代において、特に純粋な音楽愛を持っているお客さんが世代を問わずとても多いというところはひとつの大きな特徴なのではないかなと思います。僕たち自身も音楽に対しての強い愛情と情熱を持っていますしね。

–––– それでは今年ならではの特色とは?

 DJ Harveyの10年振りの帰還はとても大きいですよね。期待されている方も多いでしょうし、自分としてもとても楽しみにしています。ですが、他に出演するアーティストも同様に素晴らしく、のんびり自由に過ごしていただきたいということを推奨しているのに、まったく矛盾したどこも休むことのできないタイムテーブルを組んでしまいました。10年という自分たちのなかでひとつ大きな節目を迎えることができたのはとても感慨深く、その想いはタイムテーブルに反映することができたと思います。その想いとは何なのか。それはお客さんに体感していただければ伝わると思っているので敢えて言葉は控えさせていただきますね。

–––– ここでどんな時間を過ごして欲しいですか。

 あなたにとって好きな仲間や家族と心地のいい3日間を過ごしてくれたら、それが一番なんじゃないかなと思っています。

RAINBOW DISCO CLUB 2019

開催日時:4月27日(土)9時開場/12時開演~4月29日(月・祝日)19時終演

会場:東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ(静岡県)

DJ Harvey、Rush Hour Allstars(Antal / Hunee / San Proper / Masalo)、Matthew Herbert、DJ Nobu b2b Wata Igarashi、Ben UFO、Move D、Leon Vynehall、Maurice Fulton、Cro-Magnon、他 

※キャンプチケットはソールドアウト

RAINBOW DISCO CLUB 2019 AFTER PARTYも開催決定!

開催日時:5月3日(金)23時開場/開演

会場:UNIT(東京都・代官山)


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