FUJI & SUN '19。富士山のふもとで多様性を持った新しいフェスが5月に生まれる。

 今年5月、富士山のふもとで新しいキャンプインフェスが産声をあげる。フェスの名前は「FUJI & SUN '19」。なんとも記憶に残りやすいネーミングだ。

 開催発表とともに第一弾アーティストが発表された。注目なのはエルメート・パスコアール。1936年生まれだから今年で83歳になるブラジル音楽界の異端であり神聖。世界的にエルメートの名前が知られるようになったきっかけは、1969年に参加したマイルス・デイビスの作品に参加したこと。マイルスが「この星で最も重要な音楽家のひとり」と称賛したほどだった。エルメートの音楽の特徴は、すべてのものを楽器と捉えていることだろう。ライブではおもちゃのようなものを使ったり、鳥や豚の鳴き声を取り入れたり。音楽の自由さを教えてくれる。そのエルメートが富士山のふもとで、自然と共生したどんなプレイをしてくれるのだろう。エルメートを目当てにこのフェスに参加する人はもちろん、彼の名前を知らずに初めてその音楽に触れた人はどんな感覚を持つのだろう。音楽の広がりを深さを知るということにおいても、エルメート・パスコアールの日本のフェスへの参加は大きな一歩になる。

「音楽」以外にも「映画」や「スポーツ」「キャンプ」などさまざまなコンテンツがラインナップされるという。「映画」は3つのスクリーンが張られた星空の下での野外映画祭。「スポーツ」は人力チャレンジ応援部の協力のもとアクティビティが体験できるほか、アドベンチャーレーサーの田中陽希さん、田中正人さん、極地冒険家の阿部雅龍さんらによるトークショーなども開催される。「キャンプ」はオートキャンプや手ぶらでキャンプサイトなど複数のプランが用意されている。

 さまざまな文化、さまざまな人、さまざまなものががひとつの場所に集まり、それがフェスとなる。日本全国で数多くのフェスが開催されているけれど、多様性という部分においても「FUJI & SUN '19」は独自性を持っていると思う。

FUJI & SUN '19

開催日:5月11日(土)12日(日)

会場:富士山こどもの国

出演:エルメート・パスコアール&グループ、青葉市子、Ovall、クラムボン、 竹原ピストル、田島貴男(ORIGINAL LOVE)、WONK、林立夫 special session、人力チャレンジ応援部、ほか


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