【Lake of Sounds】入場料という形態ではなく、クラウドファンディングによるフェスの形成。

9月の連休。各地で多くの野外フェスが開催される。夏よりもその数は多いかもしれない。それぞれのフェスが、それぞれのスタイルでメッセージを投げかけている。なかでも特徴的なのが「Lake of Sounds」かもしれない。ミュージシャンの出演費やステージに関わる費用などをクラウドファンディングでまかなおうとしているフェス。今まで一部の費用をクラウドファンディングで補っていたフェスはあったものの、全部となると前代未聞だろう。当日の収入を見込んでいないのだから、Tシャツもキャンプインも、ベンダーの出店もクラウドファンディングのリターン。なぜこんなスタイルにチャレンジしたのか。オーガナイザーの佐々木春仁さんに緊急インタビュー。クラウドファンディングはフェス当日まで続く。


–––– レイクオブサウンズを立ち上げようとしたきっかけは?

 東京から実家へ帰省してきて、地元の自然を活かして、大好きな音楽のフェスを地元でも開催できないかなと考えたため。

–––– 入場料を無料にし、Tシャツなどの物販の売り上げなど、すべての経費をクラウドファンディングだけにするフェスは、はじめてだと思います。どんな経緯でクラウドファンディングになったのですか。

 今後このイベントを継続していくにあたって、このフェスのコンセプトに、どれくらいの支援やサポートをしてくれる人が周りやつながりなどにいるか知りたかったという点が大きいと思います。地元の地域おこし協力隊のサポートがあって、今回クラウドファンディングで臨んでみようという流れになりました。

–––– このフェスの特徴を教えてください。

 湖畔で行われるこのフェスは、湖ロケーションと水面に反響する極上のサウンドを樂しみながら、入場無料でゆったりとチルを味わえる贅沢な企画になっています。DJの参加もあるので、ダンスが好きな人にも楽しんでもらえますし、各シーンで、ファンを虜にするアーティストの演奏が楽しめます。特に今回は、Indus&Rocksの黒澤次郎と、ベルリンを軸に活動するKenta hayashi、digdaのドラムの佐久麻誠一のスペシャルJAMユニット KAMIGAKARIの演奏は必見です!インプロビゼーションとは思えない半端ない音の旅に案内してくれるので、目の当たりにしてもらえたらと思います。

–––– レイクオブサウンズで最も大切にしていることとは?

 継続性を持ちながら、地域にフェス文化を根付かせていくことです。

–––– 会場のおおぐて湖キャンプ場はどんな場所ですか。

 南信州・伊那谷地域を代表する穏やかな場所で、ちょうど周遊500m程のおおぐて湖の畔はプライベート感もあります。湖畔サイトと林間サイトがある創業46年になる湖畔旅館のある自然の多い素朴なキャンプ場です。

–––– タイムテーブルはいつ発表される予定ですか。

 あらかじめアーティストさんをブッキングする段階で、ある程度のタイムテーブルを決めています。来場者に、フェス中のサウンドジャーニーをイメージして楽しんでもらうため、直前の発表を予定しています。

–––– 南信州・伊那谷の魅力的なところとは?

 素朴さが多く残るところです。また、他地域からのひとの流入が少ない地域にもなりますので、地域の人柄が穏やかなところが、都会で生活をしている人の心を和ませてくれると思います。10年後、リニアが開通したら、停車駅にもなります。今まで東京から4時間近くバスでかかっていたアクセスが、50分程度で品川からアクセス出来る様になるということで、大きな変革を予定しているところも地域の見どころかもしれません。

–––– 出店ブースもクラウドファンディングで参加申込になっています。飲食の出店ブースはどのくらい予定されていますか。

 地元出店者を中心に5店舗程度を予定しています。

–––– キャンプインは可能ですか。

 はい、可能です。そちらもクラウドファンディングのリターンとして設定させてもらってますので、ぜひご支援頂けたらと思ってます。

–––– ここでどんな時間を過ごして欲しいですか。

 湖畔ロケーションを樂しみながら、大好きな音楽の時間に浸ってもらいたいですね。キャンプインをして、普段なかなかできない、家族や仲間と、のんびりとした豊かな時間を過ごしてもらえたら幸いです。

Lake of Sounds 2018

開催日時:9月23日(日) 朝8時30分〜20時30分まで

会場:おおぐて湖キャンプ場(長野県下伊那郡下條村睦沢7144)

出演:KAMIGAKARI、KENTA HAYASH、kyuri、Indus&Rocks、他

入場料無料

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