重くなりそうなアメリカのティーンの日常をユーモアをプラスして描く。『Never Goin' Back / ネバ―・ゴーイン・バック』

  アメリカ・テキサスに暮らすふたりのティーンの女の子。高校を中退し、ダイナーでウェイトレスのバイトをしながら、ワンルームに同居している。コカインや大麻を決めてから、バイトに向かう。そんな毎日を繰り返している。ひとりがひとりの誕生日を記念し、ビーチリゾートへのバケーションをプレゼントしたことから、いろんなドタバタが始まっていく…。

 この『Never Goin' Back / ネバ―・ゴーイン・バック』は、オーガスティン・フリッゼルの初監督作品。2018年のサウス・バイ・サウスウエスト映画祭でゲームチェンジャー賞にノミネートされている。テキサス州ダラスで育った彼女は、15歳で両親に捨てられたも同然で、毎月の家賃の当てもなく、友人と一緒に困難な暮らしを送ってきたことから本作の着想を得ているという。

「15歳で両親に捨てられたも同然で、それから同じ年頃の友達と一緒に暮らし始めました。仕事を見つけ、自分たちで自分の面倒を見なければなりませんでした。そんな十代だったんです。だからいわゆる典型的なティーンエイジャー映画を見るたび、楽しむことはできても、自分の生活とは全然違うと思っていました。朝の7時に強盗に入られ、故障しているテレビを持って行かれたのは私と友達の実体験です。とんでもない話でしょう。 私の過去の物語はユニークであると同時に他の人たちにも共感してもらえるものだと気づいたんです」とオーガスティン・フリッゼル監督。

 アメリカのリアルな日常を、ちょっとのユーモアとちょっとのエロさを加えて描いていく。男性ではなく、底抜けに明るい女性ふたりを主人公にしたのがこの映画のポイントなのだろう。

『Never Goin' Back / ネバ―・ゴーイン・バック』

12月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開

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映画『Never Goin` Back/ネバー・ゴーイン・バック』公式

ドタバタで可笑しなサマーアドベンチャー。Los Angeles Times2人によって活気に満ちた思春期の友情が描かれているWashington Post無礼で、下品で、不規則で、たまに気持ちが悪い。だが、普段あまりスクリーンで観ることができない、とても笑えて愛らしい人生の一部を切り取った作品。Chicago Sun-Times道徳心無しの、楽しく、エネルギー溢れる映画。気持ちよく無責任だが、同時に斬新な優しさもあるガールズドタバタムービーVariety 『ミッドサマー』『レディ・バード』『ムーンライト』など数々の話題作で知られる制作・配給会社A24が、またもや斬新な映画を届けてくれた。『Never Goin’ Back ネバー・ゴーイン・バック』は「これまで観たことがない」と評されたティーンムービーだ。  本作は、オーガスティン・フリッゼル監督のほぼ自伝的映画である。主人公であるアンジェラとジェシーは、治安の悪い環境で違法行為を繰り返しており、お下品な会話も多い。一般的に、こうした若者、とくに女性を描く場合、経済格差や家庭環境など、社会問題にまつわるシリアス描写がつきものだ。しかしながら、監督が「自分と同じ境遇のティーンムービー」を志向した本作は、ゆるく明るいコメディタッチが貫かれている。当事者の視点から「困難のなかサバイブする女子たち」を魅力的に描く、新しく自由なガールズムービーとして誕生。アンジェラを演じたのはマイア・ミッチェル。オーストラリアの人気子役出身で、ディズニー映画『ティーン・ビーチ』シリーズほか、人気ドラマ『フォスター家の事情』で知られる気鋭の若手俳優だ。ジェシー役には、モデル出身のアメリカ人、カミラ・モローネ。本作出演後には、2019年、サンディエゴ国際映画祭のライジング・スター賞に輝いている。キャストオーディション中、偶然同室していたミッチェルとモローネを目にした監督は「この2人しかいない」と即断をしたという。この映画を観終わった我々観客もまた、同じように感じるはずだ。 テキサスの夏。親友であるアンジェラとジェシーは、高校を中退し、ダイナーでウェイトレスのバイトをしながらワンルームに同居していた。ある日、アンジェラがジェシーの誕生日を記念し、憧れのリゾートビーチへのバケーションをプレゼントしたこと

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