新しい「たのしいね ありがとう」が福島で生まれる日。【Candle JUNEインタビュー】

東日本大震災以降、毎月11日には福島のどこかで祈りの火を灯し続けてきたCandle JUNE。そして7年を迎える2018年3月11日には、いわき市の仮説住宅でSONG OF THE EARTH FUKUSHIMAを開催する。SONG OF THE EARTH FUKUSHIMAは去年に続いての開催。「たのしいね うれしいね おいしいね ありがとう」と思える命日を、多くの人と迎えたいというCandle JUNEの思いが多く人の心に届いている。今年もその気持ちに賛同したミュージシャンなどが福島に集う。


写真 = 宇宙大使☆スター

–––– 東日本大震災から7年。どんな思いを持ち続けて、月命日に福島に来るという活動を続けていらっしゃるのですか。

JUNE 「震災」ではなく「原発事故災害」に対してできることをと考え、避難生活を続けるみなさんとの交流と、避難先でもある福島各地のみなさんとの交流を続けています。震災が風化しても原発事故災害は時間が経つにつれて新たな問題も発生させています。誰が被害者で誰が加害者なのか?そして本当の原発事故被害とは何であるのかを知るためにもこの活動が必要であると感じています。

–––– SONG OF THE EARTH FUKUSHIMAには、どんな思いを持って集まってもらいたいですか。

JUNE いろいろな想いの方が集まってもらいたいです。これまで福島各地で出会ってきた人達、地域の人達、県外の福島への熱い想いを持った人達。毎月11日には「たのしいね うれしいね おいしいね ありがとう!」というテーマで集まっていますが、亡くなったしまった方々とその遺族のみなさま、また行方不明の方とそのご家族、現在も震災、津波、原発事故によって辛い想いをされているみなさま。たくさんの方々のことを一緒に想い、そして生きていることの幸せをみなさんと一緒に実感できる日になれたらと思います。

–––– どんな場所になればいいと思っていますか。

JUNE 仮設住宅での開催です。名前はそうでも、仮の暮らしをしているわけではなく、7年間の暮らしがそこにはあります。近隣の方々も同様に、隣に仮設住宅があるという暮らしを続けています。なかなか体験できない場所での一日となりますが、来場されるみなさんにもそこでの暮らしを想像してもらい、ここから始まる8年目のスタートを一緒に始められたらと。

–––– 7年はJUNEさんにとって長いものでしたか。それとも短く感じたものでしたか。

JUNE 今となってはとても短いものでした。ですが非難されている方々や、新たな問題が生まれている状況を見ると、とても長く感じます。

 どうしたら問題が解決するのか。より多くの人の悲しみが癒すことができるのかを本気で考え、8年目のスタートのこの日から始めたいと思います。


SONG OF THE EARTH FUKUSHIMA -CANDLE11th-(SOTE311)

開催日時:3月11日(日)11:00~20:00

会場:福島県いわき市いわき南台応急仮設住宅

料金:入場無料

出演:TOSHI-LOW、若旦那、細美武士、ORANGE RANGE(ACOUSTIC SET)、谷本賢一郎、渡辺俊美、片平里菜、青谷明日香、山岡トモタケ&剛(ex.WHITE ASH)、zero zero z、高橋てつや


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