【農民ダイナマイト/インタビュー】今年の収穫を新嘗祭の日に、今の祭り(フェス)というスタイルで祝う。

明治以降、11月23日は新嘗祭の日として定められた。新嘗祭とはその年の収穫をお祝いする祭り。そんな日に山梨の里山で、農民がオーガナイザーとなって「農民ダイナマイト」という名のフェスが開催されている。入場料は無料。ライブやフード&物販の出店などのフェスのコンテンツのほか、のど自慢大会や餅つき、「野良コン」と題された未来のパートナーを探す恋活まで行われる。山梨の11月23日は「晴れ」の確率が高いという。関東近郊では、今年最後の野外フェスになるのかもしれない。そんな「農民ダイナマイト」の広報担当者にインタビュー。

–––– 農民ダイナマイトはどんなきっかけで始まったのでしょうか。

 もともと、この甲州市塩山神金の生まれで農業をしている若手農家と、同じく農業を愛する地元の農民が、お酒の席でふと「神金で何かフェスやりたいね」というノリで盛り上がったところからはじまり、地元のご協力あって開催できたのが「神金フェスタ」でした。毎年開催を重ねることができ、2014年に「農民ダイナマイト」と改めました。収穫祭をみんなで祝って感謝しようというのが当初の思いです。出演者、出展者、参加するみなさんのご協力もあって、今年で第8回目のお祭りです。

–––– 会場のある甲州市の神金地区というのは、どんな場所ですか。

 神部神社(かんべじんじゃ)と金井加里神社(かないかりじんじゃ)の頭文字をとって「神金」。老いも若いもみんな元気です。大菩薩嶺の麓で水は美味しいし標高も高く景色が綺麗なところです。野菜や果樹栽培が昔から行われていて、四季を通して生活が自然に近い場所だなと思います。

–––– 開催日を11月23日にしているのは、その日が新嘗祭の日ということも関係しているのですか。

 はい。無農薬、無肥料で育ったもち米で餅つきをして振る舞います。収穫の感謝を神社で出来て幸せです。

–––– フリーのフェスとして続けていくモチベーションは、どこから生まれてきているのですか。

 お祝いごとをしたい!というシンプルな気持ちから生まれていると思います。僕らは地元で生活してるからこそ、年に1回入場無料で開催できて、みんなで祝うこのお祭りを大切にしたいと思っています。

–––– 当日はどのくらいの防寒を考えておけばいいのでしょうか。

 晴れれば日中は比較的暖かいと思います。終了する夕方頃にはだいぶ冷え込むと思われますので、ダウンジャケットなど充分な寒さ対策が必要だと思います。アパレル、古着の出店もあるので会場でGETするのもいいと思います。

–––– 農民ダイナマイトの一番の特徴とは?

「毎年11月23日に開催する」というのが一番の特徴ですかね。徐々にですが地元の人にも定着してきているように感じています。新嘗祭の日に各地の農民が集まって地元住民と触れ合ってる祭りの光景は他にはないと思います。

–––– 農民ダイナマイトで、参加する人にはどんなことを感じ取ってもらいたいですか。

 農業から見えてくる衣食住、そして音楽。祭りには多くの喜びと大切なメッセージが含まれていますから、それを五感を使って感じてもらいたいです。

–––– 農業の未来を、どう考えていますか。

 自分たちのことを考えれば、日々精進。



農民ダイナマイト

開催日時:11月23日(祝・木)10時〜16時

会場:神金小学校付近(山梨県甲州市)

出演:KARAMUSHI & SPECIAL FRIENDS、MABROCK、奈良大介、田我流、ほか


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