【宙音インタビュー】フェスに「参加する」楽しさを享受する。

参加者みんなで、ひとつの空間をつくりあげるフェスがある。山梨県小菅村のキャンプ場で開催される「宙音sora-oto」だ。確かにフェスの空気感をつくりあげるのは、お客さんひとりひとりだろう。みんながその場をポジティブに楽しんでいれば、その思いはフェス全体の雰囲気になる。参加するというスタンスを、一歩前に進めたのが、この「宙音」なのだろう。宙音運営委員会代表の村上岳士さんに思いを聞いた。


–––– 宙音はどんなきっかけで、いつ始まったのですか。

 宙音がはじまったのは2009年です。きっかけは、みんなでいつもよりちょっと楽しいキャンプをしようと、それぞれが役割を持ったことが始まりです。歌を歌う人、料理する人、飾りつけをする人、というようにやっていました。

–––– どんな特徴を持ったフェスですか?

「みんなで 野外フェス つくってみませんか?」というテーマがあり、参加者みんなで一つの空間をつくりあげるところが特徴です。キャンドルやタイダイ・フラッグなどのデコレーションづくり、楽器づくりなどのワークショップによって、みんなで会場やステージをつくります。ただ、楽しく遊んでもらいたいという気持ちもあるので、モノづくりや装飾に参加するかしないかは、お客さんに自由に決めていただいています。

–––– フェスも開催を続けることによって進化するところと変わらないことの両面があると思います。進化した部分、変わらない部分をそれぞれ教えてください。

 進化と言えるかどうかわかりませんが、毎年いろいろなジャンルの新しい方が「つくる」ところに参加してくれていて、楽しみ方が拡がっています。メインコンテンツの音楽も、同じく拡がっているところも嬉しいです。お客さんも含めてみんなで共有する時間が多いので、最初の頃と同じような「あたたかさ」があるところは変わっていない部分だと思います。

–––– 今年で9回目の開催となります。フェスを続けるモチベーションは、どんなときに生まれているのですか。

 一回終わったらまた次回へ向けて始まる、という感覚なので、続けることはあまり意識していないです。自分たちの考える面白さが出てこなくなったら、パタっと終わるかもしれません(笑)。まわりに面白いフェスティバルをつくっている人がたくさんいるので、いつも刺激をもらっていて、やっぱりそれはモチベーションになっていると思います。

–––– 平山キャンプ場はどんな会場ですか? またどのくらいの来場者を想定していますか?

 宙音の会場となっている平山キャンプ場は、駐車場からステージ、宿泊キャビンがほどよい距離でまとまっている、とても快適なキャンプ施設です。綺麗なトイレやお風呂がありますしね。フェスとしての視点では、大きなドーム型の屋根があるので、雨でも安心して楽しんでもらえるのがポイントです。総勢300名ほどの規模を想定しています。

–––– このフェスでどんな時間を過ごして欲しいと思っていますか。

 みんなが仲良くなれるようなコンテンツをたくさん用意しているので、知らない方とでも、気づいたらライブを聞きながら一緒に踊っているような楽しみ方が自然に出来ると思います。家族のキャンプが少し大きくなったような、あたたかい時間を過ごしてもらえたら嬉しいです。

宙音 sora-oto

開催日:10月21日(土)〜22日(日)

会場:平山キャンプ場(山梨県小菅村)

出演:Muff、天草、SAIRU、馬喰町バンド、小久保淳平 BAND SET、Indus&Rocks、SARATOGA、他



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