ウィズ・コロナにあって、ライブというカルチャーを止めないためには、どういう場づくりが必要なのだろうか。それをトライしているのが「ハイライフ八ヶ岳」や代々木公園での「アースガーデン」をオーガナイズしているアースガーデンだ。東京あきる市のキャンプ場を会場に、5月には無観客でのライブ配信を始動。6月中旬には入場数を70人に限定してライブが行われた。キャンプ場でのこのライブイベントのために名付けられたのが「ライブフォレスト」。そして7月11日に入場数を150人に拡大してROVOのワンマンライブが開催された。この日の「ライブフォレスト」には、地元の飲食の出店もあり、よりフェス感が増えていた。
会場となっている深沢渓自然人村は、武蔵五日市駅から歩いて20分くらいの距離にある。東京に残る里山を散策しながらの道のり。その時間も、この先でライブが行われるという気持ちを大きく膨らませてくれる。
外で音を浴びることの快感を再確認させてくれたライブになった。自然の色と人工の光が織りなすライティングは、この瞬間でしか味わえないサイケデリック感もある。春からはフェスが開催されていないこともあって、そこにいたすべての人が音と光と自然のシンフォニーを全身で楽しんでいた。ライブの最後に、ROVOの勝井祐二がこんなことを言った。
「自由っていうのは自分勝手にやることじゃない。新しいフェーズを迎えるべきだし、そうならざるをえない。新しい時代を、新しいクオリティで生きていかなきゃいけないと思う」
新しい時代のライブを創造していく。みんなで目指すことの意義の大きさを感じさせてもらえた時間になった。
※ライブフォレストフェスとして7月31日から8月2日まで同会場でフェスが開催された。土曜と日曜が、開場12時終演20時。このフェスには、Little Creatures DUO、toe、Michael Kaneko、関口シンゴ、NakamuraEmi、七尾旅人、bird、オオヤユウスケ、NABOWAなどが出演。
※セルフタイトルアルバム『ROVO』を2020年9月9日にリリース。発売記念ライブ第一弾として、9月11日に横浜サムズアップでのライブが決定した。
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