人口35万人あまりのアイスランド。日本で35万人程度の都市は、長野市、和歌山市、高崎市、奈良市など。この「小さな国」から、ビョークやシガーロスなど、個性的なアーティストが生まれている。それだけアイスランドには、音楽を生むバックボーンがあるということなのだろう。
2010年にアイスランドの首都、レイクキャビックで結成されたのがオブ・モンスターズ・アンド・メンだ。彼らを最初に見たのは、アメリカのワカルーサというフェス。その年のヘッドライナーがワイドスプレッド・パニック。他にSTS9やブラック・クロウズなどがラインナップされたジャムバンドが数多く出演するフリーダムな雰囲気の漂うフェスだった。ジャム、レゲエ、ヒップホップ、ブルーグラスなどのアメリカをイメージさせるバンドがラインナップされたワカルーサで異彩を放っていたのがオブ・モンスターズ・アンド・メンだった。フェスの中でも、自分たちの時間だけ別のストーリーを奏でている。そんな彼らのライブに多くの人が魅了されていた。その年のフジロックでオブ・モンスターズ・アンド・メンは再来日を果たし、日本のファンを魅了するライブを展開した。
昨年夏に、4年ぶりとなるアルバム『フィーバー・ドリーム』をリリース。このアルバムでもどこか懐かしくて、広がりのある世界観は変わっていない。過去の3回の来日は13年と15年のフジロックと「NEXT BREAKERS」と題された東京一回のみの初来日ライブだったから、単独ツアーとしては今回が初となる。5月からはアメリカやヨーロッパの数多くのフェスに相次いで出演することも発表されている。バンドとして新たな一歩を踏み出そうとしているタイミングでの来日と言えるだろう。
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