「人に優しい食べ物は地球にも優しい」。こんなキャッチフレージを掲げたカフェがある。そこはヘンプフードやヘンプドリンクが楽しめるお店だった。
文 = 甲藤麻美 text = Asami Katto
写真 = 北村勇祐 photo = Yusuke Kitamura
衣・食からヘンプを発信。
東京・恵比寿駅から徒歩5分の場所にあるカフェmarugo deli ebisu(以下マルゴ)は、ヘンプを使ったドリンクやフードが楽しめるお店。じつはこのマルゴ、ヘンプウェアブランドGOHEMPのフラッグショップjuzuの兄弟分にあたる。 2011年5月、ジューススタンドとしてjuzuの隣にオープンした。「私自身もGOHEMPで麻という繊維にずっと携わってきたので、カが現れはじめたという。
「東日本大震災から1年が経ち、食に対する意識も変わったんだと思います。安全な食を求めて、お客さんがついてきてくれるようになりました」
ヘンプが注目されるようになったのは、そこから更に時間を要し、ここ2~3年ほどのこと。美肌や美腸、ダイエットなども期待できることが知られるようになると、恵比寿という感度の高い土地柄も手伝って、モデルや芸能人のお客さんも多く訪れるようになった。カフェの利用者以外にヘンプシードやヘンププロテイン、CBDオイル(6P~参照)などを求めてくるお客さんも増え、例えばマルゴオリジナルのヘンプクッキー(プロテイン)は1袋1200円と決して安くはないが、店頭に出せばすぐに売り切れるほどの人気ぶり。ほかにもヘンプシード入りのおにぎりは朝のうちに完売してしまう。
ヘンププロテインで、目指せ美腸!
人気に火がついたのは、美容的側面に注目が集まったから。そうしたなか、橋本さんがすすめるのがヘンププロテインだ。
「アスリートのための物というイメージがありますが、プロテインとはたんぱく質のことなんです。そのほか必須アミノ酸、ミネラル、食物繊維などを豊富に含み、腸内環境を改善してくれるので、健康的に痩せたいという方やお通じを良くしたい方などにとてもおすすめです。もちろん、マルゴで扱っているものは無添加・オーガニック。私は毎朝豆乳ヨーグルトに大さじ1杯ほど入れて食べています」
ヘンプを知ってもらうために。
世間に広まりつつあるヘンプだが、どうやって料理に取り入れるのか迷う人もまだまだ多いという。そこでマルゴのお店が入っているビルの3階にある「マルゴキッチン」を使い、講師の方を招いての料理教室や橋本さん自身がお料理をふるまうビーガンナイトを通し、プラントベースの料理やヘンプ料理などを広めている。
「ヘンプ料理を取り入れるのは栄養や美容面を考えてのことでもありますが、それ以上に、植物としてのヘンプをもっと広めたいという想いからなんです。農薬いらずの地球に優しい植物で、医療にも使われ、今ではバイオプラスチックの開発にも使われるようになった。まだまだ大きな可能性を秘めている植物です。そういうことを、お店や料理会を通じて伝えていけたらと思っています」
Marugo deli ebisu
東京都渋谷区恵比寿西1-17-1 1F
Tel.03-6427-8580
maru5ebisu.jp
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