SDGs(持続可能な開発目標)を達成するために、白馬で気候変動&地域経済のシンポジウムが開催される。

 地球温暖化は、気温や水温を変化させ、海面上昇、降水量(あるいは降雪量)の変化やそのパターン変化を引き起こすと考えられている。ここ数年、明らかに日々の生活に影響を及ぼすような台風や豪雨などの自然災害が増えている。地球温暖化は、激しい異常気象を増加・増強させる可能性や、生物種の大規模な絶滅を引き起こす可能性も指摘されている。

 2014年に発表された IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の第5次報告書によると、1880~2012年の傾向では世界平均気温は0.85℃上昇。このままでは 2100年の平均気温は、最悪のシナリオの場合には最大4.8℃上昇するという。過去50年の気温の上昇は、自然の変動ではなく、人類が引き起こしたものと考えて間違いないだろう。

 長野県の白馬エリアでも近年では毎年のように雪不足に悩まされるなど、地域の自然環境や社会経済に与える影響が危惧されているという。

「–雪を守る、白馬で滑り続ける–地域を豊かにする山岳リゾートを目指して」と題された気候変動&地域経済のシンポジウムが白馬で5月18日に開催される。入場料は無料。

 2015 年の国連サミットにおいて「SDGs(持続可能な開発目標)」が採択され、日本国内でも様々な取り組みが行われている。自然と共存して将来にわたって豊かに暮らし続けるためには、何をしなければならないのか。これは白馬など自然と共にある場所に限らず、都市に暮らす一人一人にも重要な課題だろう。

 6月には、日本がG20サミットの議長国を務める。長野県軽井沢町では「持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」が開催となる。自然が豊かな日本こそ、目先の経済を優先するのではなく、世界の模範となるような自然との共生の道を歩むべきだと思う。

 知って、考え、そして行動する。それが今、ひとりひとりに問われている。

–雪を守る、白馬で滑り続ける–地域を豊かにする山岳リゾートを目指して

開催日時:2019年5月18日(土) 13:30~16:30 (13:00開場)

会場:白馬ウィング21文化ホール (〒399-9301長野県安曇郡白馬村北城2066)

入場無料/全席自由席500名

事前申込: 予約フォーム:https://forms.gle/SVLsoFzbLJ9sMimt6(当日受付可)

お問い合わせ:百馬力 100bariki898@gmail.com 

【シンポジウム概要】

1基調講演―持続可能で幸せなまちをつくる

枝廣淳子(環境ジャーナリスト/大学院大学至善館 教授/有限会社イーズ代表取締役/幸せ経済研究所 所長)

2海外先進事例の紹介―ユタ州パークシティとコロラド州ベイル

ルーク・カーティン(アメリカ合衆国ユタ州パークシティ環境サステナビリティ部門マネージャー)

3パネルディスカッション―今を生きる私たちにできること

和田寛(白馬観光開発株式会社)、藤川まゆみ(NPO法人上田市民エネルギー)、小松吾郎(Protect Our Winters Japan)

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