自分の次の行動を考えさせてくれる場としてのフェス【SPRING LOVE 春風 KEENFEST TYO 2019】

SPRING LOVE 春風 KEENFEST TYO 2019
2019.03.30-31@代々木公園

文 = 菊地 崇

写真 = Akino ChibaAyako Suzuki


 染井吉野の満開を迎えた代々木公園で、今年も〈SPRING LOVE 春風〉が開催された。去年までと違ったのは、アウトドアフットウェアブランドのKEENがオーガナイズする〈KEENFEST〉も同時開催されたこと。

 メインのスプリングステージで〈KEENFEST〉としてライブが構成されたのは3月30日。出演したのは、本門寺重須孝行太鼓保存会、toconoma、DACAMBO、坂本美雨、元ちとせ。ライブペインティングでGravityfree。各ブース前に設置した看板をデザインしたのはMichinori Maru。KEENの世界感と親和性のあるアーティストたちがセレクトされた。フェスというフィールドと環境保護というアクション。KEENが展開しているこのふたつの要素にマッチしたアーティストたちと言えるだろう。

 野外パーティーを起源とする〈春風〉はカウンターカルチャーであり、だからこそセレクトされているのは、メジャーではなくグラスルーツに活動をするアーティストたちが多かった。フリーフェスというひとつの空間のなかでどうコラボしていくのか。〈KEENFEST〉には復興支援や環境保護の活動を続けているNPOなどもブース出展していた。未来への提言という部分で、お互いに不足していた部分が加味され、単純な足し算をはるかに超えた結果がもたらされたような気がする。

 今年のフェスシーズンの到来を告げた〈春風〉と〈KEENFEST〉。フェスは楽しみが凝縮された場であると同時に、気づきの場であり自分たちの次への行動へのきっかけをもたらしてくれる場であることを、あらためて考えさせてくれた。


KEENFEST in Spring Love 春風2019

平成最後の春、「音楽とアートの祭典+お花見」をコンセプトに毎年桜の季節に東京の代々木公園で開催しているフリーパーティー「Spring Love 春風 2019」にて、「KEEN」の世界観を体感できる都市型フェスティバル『KEENFEST(キーン・フェスト)』を開催。https://www.keenfootwear.com/ja-jp/keen-fest/

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