1990年にデビュー・アルバム『シェイク・ユア・マネー・メイカー』を発表し、92年の2nd『サザン・ハーモニー』が大ヒットを記録して、サザンロックの新騎手として絶大な人気を集めたザ・ブラック・クロウズ。苗場での初開催となった1999年のフジロックのライブは、今も多くのファンの記憶に残っている。
バンドの中心は、ボーカルのクリス・ロビンソンとギターのリッチ・ロビンソンの兄弟。2000年代に入ってから2度の活動休止を経て、2019年から再始動をはじめた。2024年に発表された『ハピネス・バスターズ』で30年以上ぶりにグラミー賞ノミネート(最優秀ロック・アルバム部門)され、25年にはロックの殿堂入りを果たすなど、バンドのロック・シーンにおける存在感が強烈に放たれている。
今年、『アモリカ』の発売30周年を記念した3CDスーパー・デラックス・エディションがリリースされた。オリジナル・アルバムの最新リマスターに加えて、失われたアルバム『Tall』からの9曲に新ミックスを施した『Tallest』、1992年10月録音の未発表音源7曲をフィーチャーしたマリー・ラヴォー・セッションズ+4曲のライヴ音源が収録されている。
2026年4月、バイロンベイ・ブルース・フェスへの出演を含むオーストラリアツアーの後の日本でのライブ。ジャムバンドのように、セットリストを日々変えるのも彼らのライブの特徴のひとつだ。サザンロック〜ブルースロックが東京でも深く重く響き渡る。
0コメント