【ブラリフェス24/頂 -ITADAKI- THE FINAL】日本のフェス文化を築いてきたパーティーが次なるステップへ。

頂 -ITADAKI- THE FINAL 

2024.06.01-02@吉田公園

 2024年のタイトルに「THE F INAL」と記されたように、17年目の24年で最終回を迎えた〈頂〉。すべてを見届けたいと思って2日間フル参戦。しかも〈頂〉でははじめてキャンプインもした。

 あらためて、ミュージシャンやファンだけではなく、多くの人に愛されてきたパーティーだったということを実感した。〈頂〉を楽しんでもらいたい。その思いがタイムテーブルをはじめ、いたるところに散りばめられている。例えば初日の朝9時過ぎにはじまったウェルカムパフォーマンス。開場を待っている人たちのためだけに櫓が用意され、その上でガチタンバリン+KenKen+元晴がライブする。その光景こそ、〈頂〉のホスピタリティが満ちていたように思う。最終日には虹がかかった。これは天からの贈り物だったのだろう。

 廃油を集めてのバイオディーゼルによる電源、会場のすべての電源を落としてのキャンドルタイム、ゴミの持ち帰りなどなど、〈頂〉がフェスというカルチャーを成立させるために投げかけ、実践してきたことは多い。いろんな事情があって〈頂〉を終えるという判断をしたのだろうし、その思いは十分に理解しながらも、やはりこれだけは伝えておきたい。「ありがとう。そしていつか復活してください」。今まで出演したミュージシャンも、2日間を楽しんだファンも、最後の年に参加できなかった多くのファンも、きっとその思いは同じに違いない。

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