【ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ】超絶テクニックのギターデュオが9年ぶりに来日。

　ロドリーゴ・サンチェスとガブリエーラ・クインテーロ。たったふたりのアコースティックギターから発せられる音なのに、あまりにもエネルギッシュで、あまりにも情熱的。そして物語性もある。そんな衝撃を与えてくれたのが、ドリーゴ・イ・ガブリエーラの2008年の初来日ライブだった。アメリカのジャムバンド・シーン、そして数々のフェスで注目を集めるなかでの来日公演だった。同年夏のフジロックにも出演を果たし、日本での人気も拡大していった。

　2023年に4年振りとなるニュー・アルバム『In Between Thoughts...A New World』をリリース。メキシコのイスタパにある自身のスタジオでセルフ・プロデュースのもと制作された。ロドリーゴの高度なピッキング・テクニックと、ガブリエーラの手のひらでギターを叩くパーカッシヴなリズム演奏に、エモーショナルな感情表現を加え熱いグルーヴを生み出してきた従来のアプローチを拡張し、独創的なエレクトロニクスとオーケストラの要素も取り入れている。

　新たな表現も手にしたなか、超絶技巧を惜しみなく披露する演奏も力を増しているロドリーゴ・イ・ガブリエーラが9年ぶりに来日を果たす。前回2016年は「グリーンルームフェス」への出演だった（東京・大阪での単独公演もあり）。初来日以降、ライブにおける強靭さはまったく変わっていない。テクニックとエネルギーに満ちたふたりにしか出せない時間になるはずだ。

ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ

4月7日（月）ザ・ガーデンホール（東京・恵比寿）

4月8日（火）BANANA HALL（大阪・梅田）