【ブラリフェス/三条楽音祭】フリーフェスとして歩んだ10年の成果。

三条楽音祭

2018.09.09@中浦ヒメサユリ公園

 今年で10回目の開催となるフリーフェス。行政と市民が作り上げるフェスの、ひとつの理想形がここにあるような気がする。どう行政がフェスに関わっていくか。カウンター的なスタンスでいるこちら側からすれば「お金は出すけれど声は出さない」っていうことが一番いい。行政サイドからすれば「多くの人に楽しんでもらうため」に、いろいろ意見を言わざるをえない立場にいることもわかる。そのバランスが「楽音祭」は外から見ていると絶妙に感じられる。

 午後から雨が降り続いていた。けれど去年と人の波は変わらないような印象だ。遠くから来ている人が多いのかもしれない。それだけ雨でも行こうというモチベーションにさせてくれるフェスであることは間違いない。去年に続いて2回目の参加なのだけど、なぜか「帰ってきた」ような感覚を持てた。フェス全体を包んでいる優しさ、居心地の良さがそう感じさせてくれるのだろう。今年は犬式、bird、TURTLE ISLAND、東田トモヒロ、SAIRUなどがラインナップされていた。フェスを続ける目的とは何か。地域を活性化させること? 地元に楽しみをもたらすこと? その根本をしっかり守り続けているからこそ、〈楽音祭〉は着実に浸透を続けているにちがいない。11回目の来年はどんな時間になるのだろう。今年のようなバンド数にはならないという話だけど。

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