【スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド/インタビュー】富山の地方都市で30年以上続く音楽による異文化交流。3年ぶりにリアル開催へ。

アフリカやアジア、中南米の、いわゆるサードワールドからアーティストを招聘する「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」が、富山県福野町(現南砺市)で初開催されたのは1991年のこと。以降、30年以上にわたって、ライブによる異文化交流が行われてきた。海外からのアーティストのライブだけではなく、ワークショップなどのコンテンツが数多くラインナップされるなど、一般の人が音楽に参加することができることもこのフェスの魅力だ。一昨年は開催中止、昨年は国内アーティストを中心に10月に時期を変更してハイブリッド開催された。そして今年、3年ぶりに30年続いた「市民参加型フェス」として開催される。富山の他に、今年は東京・大阪・沖縄でもライブが行われる。SUKIYAKIプロデューサーのリバレ・二コラさんに、開催直前インタビュー。

–––– 今年の開催は、コロナ前とはどんな違う点がありますか。

 実は2019年のスキヤキが終わってから、30回を迎えるスキヤキ2020に向けて、会場の雰囲気やプログラムを充実させて、新しい楽しみ方をしてもらえるようにと準備をしてきました。それらが、前庭エリアをやさしく照らす「光のオブジェ」制作や、ヘリオスステージの会場装飾のリニューアル、ガーデンステージの充実です。3年越しで、ようやく皆さんにお届けできるのがとても嬉しいです。

–––– 8月のリアル開催は3年ぶりになります。開催を間近に控えて、今の心境は?

 26日からのフェスティバルに先駆けて、国内外アーティストが南砺に長期滞在し、全世代に向けた長期型ワークショップを開催したり、オリジナルユニットを結成しレジデンスプログラムを行ったり…。スキヤキの本質的な部分が戻ってきたように感じます。久しぶりの開催を無事に終えられるよう、アーティスト、来場されるみなさん、ボランティアスタッフ、全員の安全を第一に考えながら準備中です!

–––– 来場する皆さんにどんな楽しみ方をしてもらいたいですか。

 まずはなんといってもコンサート!海外アーティストを中心に、スキヤキから生まれた市民楽団までも登場する「ヘリオスステージ(8月27日28日)」はもちろんですが、今年は無料のガーデンステージも大充実しています。若手~ベテランの国内ワールドミュージック・アーティストを朝から夕方まで楽しめます。時間や雰囲気に合わせたラインナップと一緒に、同エリアの多国籍なフードやグッズを堪能してください。

 またプロアーティストだけでなく、スキヤキから誕生したスティールドラム、韓国打楽器、ブラジル打楽器を演奏したり、巨大人形を操る市民楽団や地元の文化芸術団体も登場します。子どもから大人まで、年間を通してスキヤキをモチベーションにしているみなさんの活動もぜひ注目してみてください。

–––– どんなことを来場者には心がけてもらいたいですか。

   スキヤキを楽しんでいただくのはもちろんですが、会場である南砺市も満喫してもらいたいです。食・文化・自然・温泉・世界遺産合掌造り集落…たくさんの魅力が詰まっています。最先端のコンサートやアーティストから直接学ぶワークショップなど、世界中の音楽や文化を体験した後は、市内をぐるっと回って、ローカルだからこその楽しみ方を満喫してほしいです。スタッフに声をかけてもらえればそれぞれのおすすめをご紹介しますよ!

SUKIYAKI MEETS THE WORLD 2022

開催日:8月26日(金)27日(土)28日)日)

会場:南砺市福野文化創造センター ほか(富山県南砺市)

出演:バブ・ルブルーズ(モロッコ/フランス)、ムッシュー・ドゥマニ(キプロス)、クロ・ペルガグ(カナダ)、マリアナ・バラフ(アルゼンチン)、ジャリブ・アフロビート・アーケストラ、勝井祐二、ほか

SUKIYAKI TOKYO 2022

開催日:8月30日(火)31日(水)

会場:WWW、WWW X(東京都渋谷)

出演:ムッシュー・ドゥマニ、バブ・ルブルーズ、クロ・ペルガグ、マリアナ・バラフ、社長 (SOIL&”PIMP”SESSIONS)、ほか

SUKIYAKI OSAKA 2022

開催日:9月1日(木)

会場:梅田クラブクアトロ(大阪府梅田)

出演:クロ・ペルガグ、マリアナ・バラフ

SUKIYAKI OKINAWA 2022

開催日:9月3日(土)4日

会場:ミュージックタウン音市場(3日沖縄県沖縄市)、桜坂劇場(4日沖縄県那覇市)

出演:バブ・ルブルーズ、ムッシュー・ドゥマニ、OKINAWA AMERICANA


0コメント

  • 1000 / 1000