集まった署名は3万5978筆。横浜・瀬上沢の自然を守る活動は続けられる。

 昨日(12月19日)、「横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会」が12月10日まで行われていた、横浜市栄区上郷町周辺の都市計画の是非を問う住民投票の実施を目指して集められた署名についての記者会見を行った。

 開発計画の賛否を問う直接請求のための署名数は3万5978筆(総署名数3万6441、不備署名463)だったと発表された。目標としていた横浜市の有権者数の50分の1である約6万2000筆に達しなかったため、直接請求は行われない。

 9月15日から、衆議院選挙による中断期間も含め、およそ2カ月に及んだ署名を集めるという活動において、瀬上沢の開発のことが多くに人に伝わった。記者会見では、集められた署名用紙がテーブルに置かれていた。残念ながら直接請求できる数には到達できなかったけれど、この数は決して少なくない。

「この活動によって、多くのい人々と出会うことができました。横浜の緑を考えることは都市の未来を描くことです。当初は自分たちの暮らすローカルな視点でしたが、徐々に日本全体に及ぶ問題であると考えるようになっていました。来年3月までに下される横浜市長の都市計画の最終決定まで、情報開示の請求などさまざまな活動を続けていきます」と実行委員会の理事。

 会見では口にしていなかったけれど、もし3月に市長が瀬上沢の都市計画に対してゴーサインを出したとしても、瀬上沢の自然を守ることを続けていくという。

 「市長にこの集まった署名を届けたいと思っています」

 一度失われてしまった自然は簡単に戻ることはない。それを今回の署名を集める活動によって、改めて教えてもらうことができた。

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