【結いのおとインタビュー】結城が持つ町の魅力を、フェスを通して感じてもらうこと。

コロナ禍の2年は秋に行われていたが、3年ぶりに春に戻して開催されることになった「結いのおと」。歴史がある結城の町のなかを歩いて会場から会場へ。ルートにはマーケットも並んでいる。いろんな楽しみ方を見つけられる街中フェスの「結いのおと」。実行委員会の野口純一さんに開催直前の思いを聞いた。

–––– 春の開催に戻りました。やはり「結いのおと」として春の開催にはこだわりがあるのですか。

 地域に根付いてきたイベントなので、秋に開催すると地域の方々は「結いのおと」ではなく、これまで10年間にわたり開催してきたマルシェイベント「結い市」と勘違いしている方が多いです。「なんかいつもの『結い市』とちがうなぁ~」なんて(笑)。

 地域にとって秋は「結い市」春は「結いのおと」という地域の認知度が高いので、やはり春開催に戻したいなぁと思っていたこと。近年の秋の天候は10月になっても台風が多かったり、意外と不順なので、こうしたお金が特別かかる音楽イベントにはリスクが大きいです。「結いのおと」は、アウトドア仕様のフェスではなく、町なかで屋外ライブサーキットイベントという性質上、なるべく荒天は避けたいです。そんな単純な理由もあったりして、やはり春に開催時期を戻すことにしました。

–––– 今回は出演者がもっとも多い結いのおとになります。どんな特徴があるのですか。

 コロナ禍から3年目となり、徐々にできる範囲が増えてきて…これまで抑えられてきた気持ちの表れです。今回は感染対策を十分に講じたうえで、ライブ会場を昨年の倍に増やしています。お寺さんも3年振りに復活です。神社での神楽殿ステージのフリーライブもあります。こうした本来の用途とは違う施設の使い方をすることで、お客さんにより強い印象を与えることが可能です。そんなふうに今年はさらに結城の町の文化体験をしていただけたらと思っております。


–––– 結城のどんなところを、結いのおとをきっかけに見て欲しいですか。

「結いのおと」は僕たちの活動の表現なので、町での活動のショーケースとして見てもらいたいです。「自分ならこんなことができる」とか結城の自己実現の場所としての可能性を感じてもらいたい。多様な人材の誘致に繋がれたら最高です。

–––– WITH コロナでの開催です。参加するみなさんに、どんな楽しみ方をしてもらいたいですか。

 これまでも参加者の皆さまには多大なるご協力をいただきました。今年もルールをお守りいただいたうえで、音やアートやフード、アパレルなどサブカルチャーで溢れる結城の町歩きを楽しんでもらいたいです。


–––– マーケットもフェスの魅力のひとつです。何店舗出店するのですか。

 今年は55組の出店者さんにご協力いただいております。遠方から地元の出店者、商店街などそれぞれが自由に自己表現しています。どのお店も自信を持って推薦しますのでお楽しみにしてください。

–––– 5月8日にはマーケットエリアでフリーライブも開催されます。これは地元の方にも気軽に足を運んでもらいたいという思いからなのですか。

 はい。神社を会場に活用すると必ず神楽殿でライブをやっていたので。今年も音がなる活況のある風景を地元の方にも体感していただけたらと思います。


–––– ライブだけではなく、トークイベントや坐禅会など多様なコンテンツも用意されています。これらの企画は、どのようにして決まったのですか。

 せっかくたくさんの参加者が外からくる2日間なので、できる限り多くの町のコンテンツを堪能してもらいたいという思いから決まりました。継続から活動から生まれたたくさんの関係性が、こうした多様なコンテンツへと繋がったことはひとつの成果だとも思います。

–––– 去年一昨年と、コロナ禍でも継続して開催されてきました。最後に今年への思いを聞かせてください。

 この2年間でこれまでの価値観が大きく変わってしまいました。良くなったこともありますが、やはりリアルでの交流・表現の場が必要性をじていて、こうした風景をまたいつか取り戻したいと思っています。そのためにも今年も感染者を出さずに、今できる最大限の楽しい祭りで終わらせたいと思います。今年もみんなでライブ創っていきましょう!よろしくお願いいたします!!

結いのおと-YUINOTE-

開催日:5月7日(土)8日(日)

会場:茨城県結城市北部市街地

出演:TENDRE、サニーデイ・サービス、ビューティフルハミングバード、bird、スカート、SPECIAL OTHERS ACOUSTIC、思い出野郎Aチーム、GOMA meets U-zhaan、yonawo、マヒトゥ・ザ・ピーポー、ほか

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