有料や課金制のライブ生配信。今、音楽(ライブ)という文化を守っていくためにできること。

 3月10日に、政府が再び10日程度は大規模イベントの開催自粛を要請したことで、様々なイベントやライブが中止や延期という判断をくだしている。いつまで続くのか見えない自粛という波。特に小さなハコは悲鳴をあげている。音楽や演劇という「ライブ」の場が、極端に少なくなってしまうのではないかという危惧すら芽生えている。

 こんな状況の中、増えているのがライブの生配信だ。東京・新代田のFEVERでも、「ライブハウスの音を止めない手段」として、協力してくれるバンドがある際にはYouTubeでの生配信を続けている。 

 FEVERの現状では、生配信での売り上げはない。いっぽう少なからず経費はかさむ。投げ銭や課金の方法などを模索するなかで、ひとつの方法としてYouTubeの課金性システムの利用を考えているという。けれどこのシステムを使うのには、1000人以上のチャンネル登録数と4000時間の再生回数をクリアしなければならない。クリアするために求められているのはふたつ。YouTube FEVERチャンネルの登録すること、そして現在配信されているライブの視聴すること。ライブハウスという場所を守るためにも、この動きを多くの人に知ってもらえたらと思う。

 ceroはまた違った形でライブの生配信を行う。電子チケット制の生配信ライブだ。行われるのは3月13日。Contemporary Tokyo Cruiseの仙台公演が予定されていたものの延期になったことで、この有料の生配信ライブが行われる。

 ライブハウスからの発信、ミュージシャンからの発信。それを受けて、どう一人一人が音楽という文化をサポートしていくのか、ライブの場所を守っていくのか。それが問われている。


0コメント

  • 1000 / 1000