茨城県筑西市にあるしもだて美術館。市民の芸術文化の振興発展に寄与できる地域密着型の美術館になることを基本コンセプトしているという。いっぽうで、他では開催されないような独自の企画展を展開する美術館として話題を集めている。例えば、2018年の「ARTのある暮らし展 ARTinLIFE ミック・イタヤの作品と生き方」や2020年の「安齋肇 えとえのえほん展」、2024年の「みうらじゅんFES マイブームの全貌展」などがあげられる。個人の足跡を回顧するのではなく、時代の文化として検証しつなげていく。そんな美術館の意志も、なんとなく感じられる。
そして今回、新たな企画展としてオーストラリアの伝統楽器であるディジュリドゥの奏者であるGOMAがピックアップされた。2009年の不慮の事故によって記憶の一部を失ってしまったものの、点描画家としての才能を開花させたGOMA。事故までは筆を手にしたことがほとんどなかったことから、「後天性サヴァン症候群」と診断された。脳に傷を負ったときに美術や音楽、数学などの分野で特別な才能を発揮するようになる、極めてまれな症状だという。頭の中に現れる、真っ白い発光体に包まれたような世界から、次第に色がついていく風景。GOMAはそれを筆に託して宿していく。オーストラリアの原住民であるアボリジニのスピリットが蘇ったような光の絵たち。会期中には、GOMA本人による作品解説とミニライブや、スペシャルゲスト(窪塚洋介、宮本亞門、YOU)とのトークショーも開催される。
GOMA ひかりの世界 ー THE WORLD OF LIGHTS ー
開催日程:12月20日(土)~2026年3月1日(日)
休館日:年末年始(12月28日 ~ 1月4日)及び月曜日(1月12日、2月23日は開
館し、翌日休館)
会場:しもだて美術館(茨城県筑西市)
GOMAギャラリーツアー&ミニライブ
日時:12月20日(土)午後5時30分~
1月18日(日)午後1時30分~
2月15日(日)午後1時30分~
GOMA×ゲストによるトークショー
日時:1月12日(月・祝)窪塚洋介 午後6時 受付開始
2月1日(日)宮本亞門 午後1時 受付開始
2月8日(日)YOU 午後6時 受付開始
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