アメリカへ向かうDACHAMBO。新しいストレンジ・トリップがはじまる

 8月12日、横浜サムズアップ。アメリカ・オレゴン州で開催される日食パーティーに参加するDACHAMBOの壮行会。久しぶりに「これがDACHAMBOの楽しさなんだよ」ということを存分に感じられたライブだった。

 オレゴンに向けてどういう音を構築していくのか。その準備が万全であることを、6人は音で表現してくれた。DACHAMBOのホームとも言えるサムズアップでのワンマン2セットということも、思いっきり今のDACHAMBOを出し切った理由のひとつだろう。

 2007年の夏、DACHAMBO初のアメリカツアーに同行した。飛び立つ前に決まっていたのはKEENが主催するポートランドでのフェス「STAND」に出演するだけ。この「STAND」でDACHAMBOは3セットを行った。日中のフェスということもあって、最初は人が少なかったけれど、徐々に音に導かれて多くの人がDACHAMBOの音に酔いしれた。このライブをきっかけに、ヘッズが主催するホームパーティーに呼ばれたり、DACHAMBOのアメリカでの足跡が広がっていった。数万人を集める日食パーティーに、日本代表としてステージに立つDACHAMBO。6人の時間は、メインステージのヘッドライナーであるストリング・チーズ・インシデントの前。数万人のヘッズが、DACHAMBOのライブを初体験する。きっとそこから、10年前のポートランドと同じようにミラクルなオンザロードがスタートする。それが確信できたのが昨日のライブだった。

 オレゴンは、60年代後半から70年代前半にかけて、西海岸の都市から新しい理想を求め、多くのヒッピーが移住した場所でもある。2回目のDACHAMBOのアメリカの旅もオレゴンから始まる。サムズアップでのライブのタイトルは「Take me to the Eclipse !!」。日食パーティーから、どうアメリカでDACHAMBOが広がっていくのだろうか。日食パーティーに参加できなかったことが大きな後悔になるような大きな一歩を、DACHAMBOはアメリカに残してきてくれる。

 アメリカに、日本の「ピース!」を届けてきておくれ。

 

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