ライブハウスではなく、クラブでのライブ。それは見るのではなく、紡がれていく音楽の1パートとなって、その場を構成していくこと。1夜(あるいは1日)の流れのなかでのライブ。その場にいるすべての人と、グルーブのなかで共有する。「音浴」はそんな時間と場所になる。
Maa(Muff)
池田憲一(ROOT SOUL)
Bobsan(MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO)
エーチャン(Muff/MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO)
–– まず、それぞれのバンドが、今の音楽に至る経緯から話してもらえますか。
M かつてグランジだったんだけど、メンバーチェンジなどを経ながら転がっていくうちに、自分たちのポジションってなんぞやって彷徨ってたんですね。そのなかで、ちょっと黒っぽい、キーワードとしてブラックが入っているような音楽にどんどん惹かれていって。いつしか渋谷のThe Roomにお世話になるようになって。池田さんともそこで知り合って、東京のクラブ&バンドカルチャーシーンにMuffも入れてもらったっていう。
B 俺らも最初はハードロック。テムジンがボーカルでした。ハードロック一辺倒から、レッチリにハマり出して。レッチリがファンカデリックとかスライ&ファミリーストーンとかをカバーしていたことで、ブラックミュージックに興味が湧いて、掘っていって。それで「ちゃんとファンクをやろう」って決めたのが2003年でした。
I ROOT SOULは自分のソロプロジェクト。ダンスミュージックが好きて、90年代のアシッドジャズに洗礼を受けて。ヒップホップも同時に聞いていて、クラブ通いもしていて。The Roomによく行ってたんです。気がついたらThe Roomで働くようになって。Cro-magnon、ソイル&ピンプ・セッションズ、椎名純平、犬式の三宅洋平など、<nbsa>のメンバーたちもお店に出入りしていたから、セッションしたりしていた。ボス(沖野修也)に「ソロをやったらいいのに」みたいな感じで勧められて。自分のやりたい音楽を考えたときに、セブンティーズのソウル、ジャズ、ファンクであり、DJがかけられるようなものにしたいっていうのがROOT SOULのコンセプトのはじまり。
–– ライブハウスではなくクラブという場から広がっていった感じなんですね。
B DJへの憧れって、めちゃくちゃあったんです。たまたま知り合ったDJにThe Roomに連れて行ってもらったんですけど、それが自分たちの転換点というか。「俺たち、ライブハウスでのライブより、こういうところでライブやりたい」って。当時はクラブシーンのなかでのライブも、当たり前とは言わないけど、行われていて。こっちのほうが圧倒的に楽しいし、俺たちが求めているファンクはここにあるって。
M フロアにいるお客さんと自分たちも一緒に楽しめる。ステージとフロアじゃなくて、全体が一緒になれるような方向に向かっていった。見られてなんぼじゃなくて、みんなを楽しませるためのBGM担当みたいな存在。それを生演奏の熱量で伝えられたらなって思ってましたね。
I 去年も「音浴」に誘ってもらって、音にハマるイベントになってるってすごく感じましたね。音を浴びる。
–– 今年の「音浴」はどんなイベントにしたいと思ってますか。
B 去年のフジロックで9年ぶりにライブをやったんです。そんなバンドをイベントにお誘いいただいてありがとうございます(笑)。
E 9年の半分はコロナ時代だったということもあって、タイミングを失ってしまったこともありました。
M 幅広く展開するのではなく、自分たちの色に近いカルチャーなりコンセプトなりを持っているアーティストさんたちでイベントを構成できたらなとは思ってますね。
–– 去年は、30歳未満は会場に入れないというハードルを設定していました。
M 30代以上の大人たちで作り上げるデイイベントというコンセプトだったんですけどね。
B 面白い試みだと思うけどね。「お前ら、30歳になったら来いよ」って、ちょっとハードルを上げるっていうことは。
M ちょっと尖りすぎてたかな(笑)。今は、むしろ若い世代に、こういうかっこいいおっさんたちもいるんだってことを知ってもらえるきっかけになれば。僕たちも先輩たちに憧れて音楽を続けていますけど、下の世代もそんなことを感じ取ってもらえれば。
–– 最後にメッセージを。
B マウンテンモカキリマンジャロです。9年ぶりに復活しました。久しぶりにエイジアのステージに立ちます。精一杯頑張ります。
I ROOT SOUL池田です。大好きなMuffとモカキリと一緒にやれることが僕自身楽しみです。「音浴」っていうイベント名がめちゃくちゃ好き。かっこいいこととか気持ちいいことを、お客さんと共有できたらいいなと思っています。
E Muffとモカキリで出演します。前回やってみて、こうしたらいいよなっていうものをブラッシュアップした2回目ができるなって思っています。会場に足を運んでいただいたらわかる魅力だと思いますので、2回目の「音浴」にぜひお越しください。
M とにかく自信を持っていい音を出す、自信を持っていい音しか出せない出演者のみなさんなので、来ていただければ確実に音浴びができると思います。勝手にカラダが動いて、勝手に体温が上がっていく。本当に素晴らしいイベントになることは間違いないので、4月29日は渋谷クラブエイジアに足を運んでください。
ディスコ&ファンクを軸とした生音バンドサウンドならではの「ダンスミュージック」を奏でるインストバンド。フジロックをはじめ、数々のフェスに出演。2025年より自身らがオーガナイズするパーティー「音浴」を渋谷クラブエイジアにて開催。
2007年に活動を開始した、日本発のインストゥルメンタル・ファンク・バンド。2008年にファースト・アルバムをリリース。活動を休止していたが、去年のフジロックで9年ぶりに活動を再開。
ベーシスト、作曲家、サウンド・プロデューサーとして、国内はもとより海外でも高く評価されている池田憲一のソロプロジェクトとしてスタート。2009年にファースト・アルバムをリリース。22年にセカンドアルバムを発表。
音浴 -ONYOKU- 2026
Muff digital New single "PRAY" Release Party
開催日:4月29日(水・祝)
会場:clubasia( 東京・渋谷)
出演:Muff、Mountain Mocha Kilimanjaro、ROOT SOUL -4piece-、Jazztronik、DJ JIN(RHYMESTER/breakthrough)、島晃一(Soul Matters/CHAMP)、ほか
0コメント