「自分たちの暮らす場所の近くで気軽に音楽を聞く場があればいいのに。ないのなら自分たちで作ろう」。そんなきっかけでスタートしたフェスが栃木で開催されている山鳴りfestivalだ。全国各地でフェスが行われている現況にあって、自分でフェスを起こしたいと考えている人は多い。決して拡大させるのではなく、自分たちが心地よいと思える場所やスケールで開催されるフェス。そんな自分フェス。山鳴りfestivalはそんな自分フェスと言えるかもしれない。オーガナイザーのBUTAさんにインタビュー。
–––– 山鳴りフェスは、どんなきっかけで立ち上がったフェスなのですか。
クラブイベントにはよく遊びに行っていたのですが、外で音楽を聴いたり遊ぶイベントは地元にほとんどないんです。外で遊ぶ醍醐味を知ってどんどん自分のなかで増していくうちに、地元にも外で気軽に遊べる楽しい空間があったらいいなと思にはたんです。ないなら自分たちで立ち上げようという話になり、最初はBBQの延長的な感覚で自分たちが地元の仲間たちと気軽に楽しむためにスタートしました。初開催は2011年です。
–––– どんな特徴を持ったフェスですか。
手作り感のあるアットホームなイベントです。デイ・イベントということもあり、お子様連れのお客さんが多く、お子様にも楽しんでもらえるようなワークショップなども用意していますし、どの出店者も個性的で山鳴りを彩る出演者に相応しい出店ばかりですので、出店を見て回るだけでも楽しんでいただけると思います。規模は小さいのですが、そのぶん、山鳴りの空間をお客さん同士で共有しやすく、一体感が生まれやすいというか。お客さんが持ち寄った楽器で自然とセッションが始まったり、ライブでも小規模ならではの一体感が生まれ、ビックフェスでは味わえない感覚があり、絶対に楽しんでいただけると思います。もちろん出演者の方、音響からと間違いない方々に来ていただいていますし、けっこう穴場なんです(笑)。ぜひ遊びに来てください。
–––– 会場のかかしの里はどんな場所ですか。
栃木市の大平山の麓にある公園で、周りはブドウ畑に囲まれ自然豊かな場所です。公園内には長いローラースライダーが設置してありますので、ぜひ試してみてください。
–––– ワンデイのフェスですが、終演は何時頃を予定していますか。
午後6時の終演予定です。少し早めなのですが、開演が午前9時ですから、お子様連れにもたっぷり楽しんでいただけるかなとの思います。朝から全開で楽しんでください。
–––– 今年の特徴を教えてください。
今さらになってしまうのですが、今年からマイ箸、マイカップ、マイボトルの持参のご協力を呼びかけています。近年ゴミ問題が騒がれているなかで、楽しいことをする代償として大量のゴミを出してしまっては本末転倒だと思い、子供の未来のためにも少しでも山鳴りfestivalから出るゴミを減らせればと考えました。イベントととしてまだまだゴミ問題などに関しては未熟なので、少しずつ成長していけたらと思っています。
–––– ここでどんな時間を過ごしてもらいたいですか。
気の向くまま自由に過ごしてもらって、その上楽しんでもらえるなら本当にうれしいです。 こんな時代だからこそ山鳴りの日は、いったんすべてを忘れてもらって、心から楽しんで、笑って、感動して、気持ちのリセットができる場所でありたいです。そして、山鳴りfestivalが些細なことでもいいので、何かのきっかけになってくれたら幸いです。
開催日時:5月12日(日)9時〜18時
会場:かかしの里(栃木県栃木市大平町西山田)
LIVE:GOMA & The Jungle Rhythm Section、TUFF SESSION、青谷明日香、digda
Paint:Gravityfree
DJ’s:OZEKING、INDIGO、BUTA
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