12月26日まで、新宿高島屋の美術画廊で、「GOMA個展〜再生〜」が開催されている。
2009年11月に、不慮の事故にあい、GOMAさんは多くの記憶を失ってしまった。しばらくしして高次脳性機能障害であると診断され、その障害とは今も付き合っている。
自分がどういう存在なのか。もしかしたら、その重要な悩みさえ、瞬間には感じていたはずなのに、記憶に蓄積されていかなかった時があったのかもしれない。苦悶した日々が続いていたなかで、自ら最初に手にしたのが相棒のディジュリドゥではなく絵の筆だった。音楽やダンスを表現の手段としていたGOMAさんは、それまで絵を描いたことがほとんどなかったという。そして描かれたのがドットの絵、脳に浮かんだ光の絵だった。絵に向かっている時が、無になれる時間だったという。その意味で、絵がGOMAさんを救ったのかもしれない。
再びディジュリドゥを手にして、音楽を取り戻していくなかでも、GOMAさんは絵に向かいDUけている。それな今も、これからも変わらない。
そんなGOMAさんの個展。一点一点に、それぞれ違う光を見ることができる。その光はどれも優しい。後光のようにさえ感じる。どうGOMAさんの脳に、この光が浮かび上がってきているのだろう。
今回の個展は、この3年くらいの間の作品で、ひとりで滞在したバリで描かれた作品もあれば、手塚治虫さんの火の鳥を描いた作品もある。光のなかの不死鳥は、GOMAさんの未来を示唆しているのかもしれない。
GOMA&The Jungle Rhythm sectionの9年ぶりになる新作アルバムも、来年2月にはリリースされると発表された。事故から8年。GOMAさんは、まさに再生の中にいる。
『GOMA 個展~再生~』
会期:2017年12月13日〜12月26日
会場:新宿高島屋美術画廊
※会期中、毎日GOMAさんは在廊しているとのこと。GOMAさんの在廊予定時間は、オフィシャルインスタグラムをチェックしてください。
◉ギャラリートークイベント
12月17日(日)午後3時から 手塚るみ子×GOMA
◉GOMA ソロアコースティックライブ
12月17日(日)午後5時から 新宿髙島屋 2階JR口特設会場 火の鳥イルミネーション前にて
GOMA exhibition 「Saisei」in Takashimaya shinjuku 13.Dec〜26.Dec 2017.
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