atamanisyokku

Switch、Balance、88、Ljなど、数々のカルチャーマガジン&フリーペーパーの編集を歴任。国内外のフェスにも数多く参加し、フェスおじさんという愛称のもと、カウンターカルチャーやフェスカルチャーを広めている。

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ソウル&ファンクの新しい風=コン・ブリオ。サンフランシスコ・ブラックミュージック・スピリットの継承者が2年ぶりに来日。

 2年前のフジロックで初来日したコン・ブリオ。フィールド・オブ・ヘブン、そして深夜のクリスタル・パレスでの盛り上がりは、今も鮮明に記憶に残っている。このバンドのことを注目するきっかけになったのは、Suchmosがインタビューの際にその年にフジロックに出演するなかで気になるバンドとしてコン・ブリオの名前を挙げたことだった。ボーカルがすごくカッコよくて、ブラックミュージックの新しい風になるかもしれない。そんなことをSuchmosが話してくれた。 コン・ブリオは2013年にサンフランシスコで結成。ボーカルのジーク・マッカーターはまだ10代だった。活動をはじめた頃から、同じサンフランシスコを拠点としていたブラックミュージックのレジェンド、スライ&ザ・ファミリー・ストーンと比較されていたという。 ジーク・マッカーターが核となっているバンドではあるものの、個々のメンバーが持つ演奏力も確かなものがある。だからこそ、アルバムリリースの前にオースティンシティリミッツなどのアメリカのビッグフェスに出演を果たせたのだろう。 今年セカンドアルバムをリリース。ディスコ調の「I Wanna」やニルヴァーナ「Heart Shaped Box」のカバーなど、ソウル&ファンクをベースにしながら、さらにブラックミュージックを進化させている。 フジロック、そしてその後の来日ツアーから2年。ライブでどんな進化を聞かせてくれるのだろう。

アフロ・ブラジリアン音楽の未来=ファビアーノ・ド・ナシメント。昨年のFRUEを経て、今年もジャパンツアーへ。

 アフロ・ブラジリアン音楽の未来というべき才人、ファビアーノ・ド・ナシメント。昨年、FESTIVAL de FRUEに来日し、抱える音の深さと広さを披露してくれた。ブラジル出身でアメリカ西海岸を活動の拠点としているファビアーノの再来日ツアーが目前に迫っている。 音楽一家に育ち、幼年期からクラシックや音楽理論などの教育を受けたファビアーノは、12歳でギターを手にして以来、ブラジル音楽とジャズを独学で研究し、卓越した演奏能力を身につけていった。 2000年にリオデジャネイロからロサンゼルスに移り住んだファビアーノは、マルチ木管奏者パブロ・カロジェロらとTRIORGANICOを結成。ブラジル音楽とジャズやヒップホップなどミックスした高い音楽性によって、ファビアーノの名は世界へ広まっていった。 ソロとして初となるアルバム『Dança dos Tempo』を発表したのは2015年。最新作は2017年の『Tempo Dos Mestres』。清らかで繊細なサウンドで森羅万象と神を称えるメッセージ性の強い音楽を奏でている。それは昨年のFRUEのステージでも存分に表現されていた。 ファビアーノのアコースティックギターに内包しているもの。それはブラジルの伝統と革新的な現在形がごく自然に混じり合った感覚から溢れ出てきたものに違いない。ライブでこそ、その魅力がダイレクトに伝わってくる。

【ブラリフェス/SUMMER SONIC 2018】ポルトガル・ザ・マンを見に幕張へ。予想以上のカウンター色もあって、次の来日も期待。